冷静な判断 - エリアリンク株式会社

林尚道の
「時代を読む」

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VOL.136  2011年 04月号

冷静な判断

   今回は、「冷静な判断」というテーマでお話します。

   この度の東日本大震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆様、関係の皆様に心よりお見舞い申し上げます。

   私は以前より、大変なことが起こり得るということを、この「時代を読む」でお話していましたが、このような形で起こるとは思っていませんでした。

  大地震が起きた時、私は社外にいました。すぐにテレビで確認をし、三陸沖で起こったことを知り、その揺れが東京まで来ているということで、これは大変なことが起きてしまったと感じました。

  すぐに会社に連絡を取り、全社員の無事を確認しました。そして、退避場所を探して社員全員に避難してもらい、温かい飲み物を配るよう手配しました。

  翌日早朝からは、お客様の利用安全を確認する為、社員が集まり事業地を確認しました。まだ今後の状況も読めない時期ですが、事業も続けていかなければなりません。幸いにして、弊社事業への被害は少ない方でした。

  災害支援としましては、被災者や被災者を受け入れる方々向けに、弊社レンタル収納スペースを無償で提供させて頂きました。また、万が一に備え、オーナー様にはお米を提供させて頂きました。

   そして社内では、交通機関の乱れなどで通勤が困難になった社員に、ホテルを確保して通勤出来る体制にしました。また、大停電や外出出来ない状況になった時に備えて、灯りや最低限必要な飲食物・生活用品の確保を行いました。

   こういう時に、対処方法を一つ間違えると大変なことになると思います。お客様や社員のことを考えた時に、会社がどう行動して行くべきか、色々な意味で試されている時ではないかと思います。今はあたふたすることなく、準備出来るものはしておき、お客様・社員を守るということに焦点を置くべきだと思っています。

  災害に遭われた方々も、互いに協力し助け合っていらっしゃいます。日本人は素晴らしいんだという自負を持ち、これを機会にみんなで力を合わせて、日本は復興して行くと思います。そこに、日本の新しい未来があるような気がします。

  暫く、先が読めない状況ですが、復興という形で新しい勢いが生まれると思います。今やるべきことは、お客様とより強い信頼関係を築くことと、社員の安全・健康を守り、社員一丸となって次の勢いを迎えることが大事であると思います。

  ある意味では、今までを見直す機会を与えられたのかも知れません。今こそ冷静になって、反省を含め、素晴らしい日本を創り直すスタートに出来れば幸いですし、尽力して行きます。

代表取締役会長 林 尚道

代表取締役社長 林 尚道