日本が変る時 - エリアリンク株式会社

林尚道の
「時代を読む」

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VOL.137  2011年 05月号

日本が変る時

   今回は、「日本が変る時」というテーマでお話します。

   震災前までは、不動産価格が上がっていくような流れの雰囲気だったものが、震災後はリスクに関心が高まり、「買い控えたい」「様子を見たい」という購買心理の変化が見られています。

  また金融機関の融資も、以前ほど融通が効かなくなっているようで、不動産が買い難い状況になっているようです。そうなると、不動産が動き難くなり、買い手が減って値下がりの傾向が出て来ると思います。私は遅かれ早かれ、このような傾向になると以前から思っておりましたが、震災によってそれが早く起こってしまったのだと思います。

   これはある意味では、不動産を現金で買えるような力のある人にとっては、逆に買い時が訪れていると言えます。どうしても売らなければいけない人も出て来ますので、買い手が少ない分、安く物件を買えるようになると思います。

  これから夏場にかけては仕込みの時期ではないかと考えます。今は冷静な判断の上、不動産をしっかり選んで買って行くという形をお勧めしたいと思っています。

   私は以前まで、このまま放っておくと、国債の暴落など、日本の財政が終わってしまうのではないかと思っていました。しかし、今回の大震災の影響で、日本人が一つになり、また日本の良さが世界にも通じたと思いますし、もっと素晴らしい部分がこれからも出て来ると思っています。

  ただし、その為には政治家も一緒になって一つになることが条件だと思います。今は理屈や政党は関係なく、国民の命や健康が第一優先にならないといけませんし、駆け引きをしている場合ではないと思います。

   そうして一体感が生まれた時に、新しい時代の日本を迎えるのではないかと思います。世の中に、ずるい人やごまかす人がまかり通らなくなり、人のことを考えることの大切さやしっかりと生きて行くこと、また自分を磨くことの大切さなどを意識出来る人が、これから報われて行くのではないかと思います。

  復興というきっかけにより、日本人が変る時が来たのだと思います。今は自粛ムードではなく、みんなでいい日本を作ろう、日本の良さをもう一度見直そう、などと一体感が出ることによって、日本を誇りに思えるような時代のスタートになるのだと思います。
私も頑張って復興に出来る限り貢献したいと思います。

代表取締役会長 林 尚道

代表取締役社長 林 尚道