エリアリンク教本3 - エリアリンク株式会社

林尚道の
「時代を読む」

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VOL.143  2011年 11月号

エリアリンク教本3

   今回は、「エリアリンク教本3」というテーマでお話します。

  2011年7月号でお伝え致しましたが、現在当社では、エリアリンク教本というものを作成しています。こちらは、私が今まで実践して来た中で役に立った事を書面化し、社員に配布しています。皆様にもお役に立つことがあればと思い、たくさんある項目の中から、少しずつご紹介させて頂いております。

  今回の項目は、「打合せ記録報告書」と「ありがとう葉書」です。(一部抜粋)

 【打合せ記録報告書】

『打合せ記録報告書は、以前取引をしていた製造業の会社が導入していたシステムでした。その会社のスピード感や手際の良さ、仕事の段取り、そして事務員の方の対応など全てが素晴らしく、そこから学び、手法を取り入れました。打合せをしながら内容を記入する事で、まとめる力がつきます。また相手にもサインを貰うので、お互いの確認にもなりますし、きちんとしている印象も残ります。

中にはサインを嫌がる方もいらっしゃると思いますが、その場合は何とか説得しなければという熱意が生まれます。相手の心に入って行く事になるので、相手との関係を繋いで行くプロセスにもなると思います。また、社内の打合せでも使用します。お互いに、言った・言わないとならないようにする為にも必要です。私は、打合せ記録報告書の枚数が仕事をした証だと思っています。

この手法が定着することで、まとめる力・相手への説得力・自分の信用力がつきますし、相手に一回会っただけで、何倍も印象付ける事が出来て、会社の宣伝にもなります。こんなに素晴らしいツールはなかなか無いので、是非続けて貰いたいと思います。』

 【ありがとう葉書】

『私はお会いした方や頂き物をした方々へ、お礼の手紙や電話などの代わりに、葉書に筆で「ありがとうございました」と書き、オリジナルの落款印を押して送っています。電話では相手の都合もあると思いますが、葉書であれば先方の時間がある時に見て頂く事が出来ます。下手なお世辞やありきたりの文面で送られた手紙では、本当の意味では心が伝わらないと思います。短い文章で誠実さが一番伝わる方法だと感じています。  

この葉書は十年以上続けていますが、色々な方から、「あの時の葉書は取ってあるよ。」と言って頂けますし、あるオーナー様のご自宅へ再訪した際、ガラステーブルの間に挟んでとって頂いていたことがあり、感激しました。このような葉書を送る相手が何人いるかが、自分の人脈の指標になります。忘れないように送り先様を記録しておくことが大事だと思います。1回の出会いが100回の出会いに通じる、という気持ちを持って続けて行って下さい。』

  以上、一部抜粋ですが、2項目をご紹介しました。両方とも非常に長く続けておりますが、一つ一つ積み上げていくという事がベースとなっており、それぞれが非常に地味なものです。いい会社を作る為に、地道な事を続けて行ける会社となるよう、社内教育の一環として取り入れています。何か参考となりましたら幸いです。

代表取締役会長 林 尚道

代表取締役社長 林 尚道