理想の1,000億企業 - エリアリンク株式会社

林尚道の
「時代を読む」

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VOL.150  2012年 06月号

理想の1,000億企業

   今回は、「理想の1、000億企業」というテーマでお話します。

   当社は、色々な試練がありましたが、ようやく100億企業になる事が出来ました。それは、私の中で理想の不動産業の在り方というものが、ようやく形作られて来ているからだと感じています。現在、今回のテーマである理想の1、000億企業は10〜15年後の間に実現出来るという絵が見えて来ています。皆さんもご自身の企業に置き換えて考えて頂けると幸いです。

   具体的に申しますと、まず当社のストック事業の基盤である、ストレージ事業がはっきりと形になり根付いています。おかげ様でこの事業は現在、4万室弱となり国内のリーディングポジションを確立し、多くのお客様にご利用頂いています。まだまだ成長の余地はあり、10〜15年の間に20万室、売上は約200億程度になると思います。

   そして、不動産保有事業も少しずつ形が出来て来ました。こちらも毎月賃料が入ってくるストック事業といえます。我々は不動産のプロとして、オーナー業という形をしっかりと確立させたいと考えています。20年の固定金利ローンを組む方法を取ると、キャッシュフローがプラスとなり、減価償却を活用する事で税金対策にも効果があり、今後確実に不動産保有事業として成り立つ絵が見えて来ました。この不動産保有事業に関しては、10〜15年の間に500億程の資産形成が出来、また、不動産販売で売れない時も収益源となりますので、売上は約40億程度になると見ています。

   もう一つは、現金の範囲内で行う収益物件の不動産売買事業です。御用聞き不動産販売という言い方をしているのですが、この分野も売れなくとも家賃収入が入ってきますし、売れれば当然、売買利益が入ってきますので、非常に安定した事業になってきています。この御用聞き不動産販売もストック型の不動産売買事業といえると思います。

   必ず現金の範囲内で行う事が重要であり、この事業を形にする為には現金が残る仕組みを確立させる事が必要です。当社は現在キャッシュフロー経営が出来ており、毎年10億程度の現金が残っていく仕組みが出来ております。そうすると今後、購入の枠も広がり、売買の利益も上がっていきます。その一部を長期不動産の借入返済に回す循環をさせていくと、素晴らしい形になっていくと思います。

   目利きは当然必要ですが、相場を外さない事が重要であり、当社は自分が欲しいものしか買わないという考え方を持っています。現在、この不動産売買事業の購入枠は20億程ですが、10〜15年後には500億程度のキャッシュベースをつくり、400億を2回転させるイメージを持っています。その結果、売上としては800億程度になると見込んでいます。
 
    皆様もストック型の企業を作っていくと、確実に自分の企業は伸びていくという未来の絵が描けると思います。会社の未来イメージを作る事が非常に大切です。
不動産業は、不安定な業界に思われがちですが、しっかりとした理念を持ち、お客様サービス、社員教育といった非常に大切な事を基本として、リスクの高いギャンブルのような事業では無く、ストック型の事業をつくることにより、確実に未来が見える素晴らしい会社にする事が出来るのです。

   我々も色々な失敗を重ね、試練もありましたが、出来ない理由を考えるよりも、どうしたら出来るかという前向きな考え方に基づいてコツコツと取り組んで来ました。
 今後、不動産業界に素晴らしい人材が集まり、素晴らしい教育をしていると思われるよう、理想の不動産会社が沢山増える事を望んでおります。当社も、理想となる不動産会社を目指したいと思っておりますので、宜しくお願い致します。

代表取締役会長 林 尚道

代表取締役社長 林 尚道