今後の方向性と対策 - エリアリンク株式会社

林尚道の
「時代を読む」

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VOL.163  2013年 07月号

今後の方向性と対策

 今回は、「今後の方向性と対策」というテーマでお話します。

 アベノミクス効果で株価が上昇したと思えば急に下がったり、為替も円安から一転して円高になったりと急激な変化が起こっています。安倍政権が参院選に向けて、早急に手打ちをした影響が出ているように思います。

 世の中の動きとして、株価が上がってくると株を買い求めて、下がると買い控えるようになります。不動産は堅いイメージがあり、不動産価格がやや上がっている中でも買い求める人が多い状況となっています。その為、不動産に関しては品薄状態が続いています。分譲マンションや住宅が多く売れているのは、今購入しておきたいという気持ちが顕著に現れているからだと思います。

 品薄で物件が買えないと皆さんおっしゃいますが、当社はその様な状況でも購入することが出来ています。その理由は、時代に取り残されている様に見える物件を見つけているからです。例えば、古くても手を加えれば再生出来る物件や、付加価値が付けられる物件、あるいは倉庫の様な目を向けられていない物件です。リニューアルやコンセプトで物件の価格は大きく変わって来ますので、やり方によっては品薄でも物件を購入することが出来るのです。

 今後の不動産は付加価値を付けていく必要があります。ですから、こういう時代にやたらと買ってはいけないと思います。あくまでも他の人が目を向けていない、区分店舗や区分建物、あるいは多少の傷があっても改善出来る物件を選ぶべきです。極端に言えば底地の物件にも目を向けて、資産を持って選んで買っていくというビジネスモデルが適していると考えます。

 私はある程度資金が出来たら、不動産投資をするべきだと考えています。不動産は家賃が入るので、多少購入価格が高くても利回りが良いもの、つまり、家賃が相場に合った物件であれば、ローンも返済出来るので安全な投資と言えます。但し満額の借入れでは無く3〜4割の頭金を入れるというのが条件となります。

 皆さん、将来年金が当てにならない、自分にもしもの事があったらどうしようと言いますが、その為の準備をしないといけないと思います。老後に家賃収入があれば大きな助けとなります。併せて、働く場所を作ることも大切だと思います。私は、働いて得る対価以外にも収入があるという人生観を、日本人の中に植え付けるきっかけを作りたいと思っています。

 また、将来的には資産クラブというものを作り、資産を持つ為の研修をやろうと考えています。当社にはコンテナという商品もありますので、社員に向けても将来の資産作りが出来る様に教えてあげたいと思っています。

 不動産は将来的に考えて、自分の代わりに働いてくれる商品でもあり、とても素晴らしいものです。但しきちんと選別することが重要です。その為には不動産業界自体をより良くする必要がありますので、皆さんもぜひ関心を持って頂きたいと思います。

代表取締役会長 林 尚道

代表取締役社長 林 尚道