当社の次の動き - エリアリンク株式会社

林尚道の
「時代を読む」

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VOL.165  2013年 09月号

当社の次の動き

 今回は、「当社の次の動き」というテーマでお話します。

 当社はトップダウン、つまり上からの指示型傾向が強い会社と言えますが、最近は社員からの提案型会社へ変化しています。これは私自身が、社員と社員の家族が幸せになり、社員も家族も会社を好きになることが本来のあるべき姿であると、私が考えたことがきっかけになります。

 この「時代を読む」で何度かお話しておりますが、当社の多様な制度も会社が変化した理由の一つです。
 まず、当社の社員は毎朝、担当場所を大変細やかに清掃しています。これは環境整備と言うもので、ただ単に清掃するだけではなく、お客様や社員に喜んで貰うためにはどうしたら良いか、常に考えることで「気付き」を得られることが本来の意義になっています。導入から3年以上経過しましたが、社員が「気付き」とは何かということを少しずつ分かり始めていると思います。

 次にダイアリー、懸案事項処理表、豆ノート、打合せ記録報告書という4つのツールで行う当社独自の仕事術である‘エリアリンクマスター制度’を導入したことも大きく影響しています。この制度により仕事が効率化され、未来を予測し、前もって行動することが出来るようになりました。必ず実施するように徹底したことで、今では習慣となりました。

 また、昨年から、1年間を「バッファ6ヶ月月間」、「種まきリフレッシュ月間」、「がむしゃら月間」の3つの期間に区切る、‘前倒し年間スケジュール’も始動しました。まず「バッファ6ヶ月月間」で年間業績目標の6割〜7割を達成し、「種まきリフレッシュ月間」で翌年に向けた準備を行います。最後を「がむしゃら月間」とし、チームごとに業績の競争を行い、翌年のスタートダッシュへと繋げます。既に来年のバッファ6ヶ月月間の仕組み作りも始まっています。
 更に社員が会社や仕事に対して様々な提案を行い、その効果の大きさにより評価する‘チップ制度’や、責任者と部下の意思疎通を高める‘コミュニケーション&ビジョン費’も活用しています。

 これらの制度により、営業職も事務職も隔てなく、きちんと評価することで社員のモチベーションに繋げることが出来ます。

 一方で会社内での勝ち負けや順位を重視してしまうと、社内は殺伐としてしまいます。そこで今私が考えているのは、全社員の主人公化です。例えば、挨拶や電話対応、ボランティアやクラブ活動など成績や役職だけでなく、社員がナンバーワンになれるものを見つけて、認める仕組み作りに取り組んでいます。
 そしてもう一つは差別化です。商品や会社も他社と差別化することによりブランド力を付けることが出来ます。主人公化、差別化を徹底することで、これまでに無い会社、他社が参考にしたくなる会社になると考えています。

 このような取り組みの結果、社員からも自分自身や会社が変わったという声を聞きます。私もこれほど変化するとは思っていませんでした。世の中に指示型の会社は数多くありますが、これほどまでに提案型に変化することは想像がつかないと思います。今では社員が自ら考えて実行した結果が出る為、きちんとその成果を認める事が出来るようになりました。

 数年後には、当社の見学会開催も検討しておりますので、ぜひ社員がやる気になる会社、家族が応援してくれる会社というものを体感して頂ければと思います。

代表取締役会長 林 尚道

代表取締役社長 林 尚道