時代を読む

VOL.257  2021年 1月号

当社が目指す姿

今回の「時代を読む」は、企業は何のために存在するのか?といった、内容でお話します。私は、リーマン10(テン)という形容で、ここ2~3年の内には厳しい時代が来るのではないか、そしてその時代に生き残るためにはコスト・業務の見直し、累積事業へのビジネスモデルの転換、借入期間の見直し、といった改善策を繰返し話してきました。そして今こそ、企業は何のために存在するのか、といったこと真剣に考える必要があります。

私たちは、何のために生きているのか、そして何のためにビジネスを展開しているのか、という原点をもう一度見直すべきです。私は、常々ビジネスというものは、世の中を豊かにするためにあると考えています。当社は、ストレージという商品を扱っています。私たちの企業目的は、あらゆる人にストレージを活用していただき、自宅やオフィスがスッキリすることで喜んでいただきたいということです。

このように当社の企業としての在り方を考えるとき、日本の今までの30年で何が問題であったかに思いが及びます。日本企業というのは、この間、ある意味で世界の「下請け」になってしまったのではないでしょうか。完成品を作るために必要となる部品に特化し価格競争に巻き込まれ、中国などに生産を移した結果、技術だけが流出してしまった感があると思っています。日本の良さは、総合力というか、その商品へのこだわりときめ細やかさ、そしてサービスの質の高さだと思います。そうした日本品質の商品・製品を持って、世界に進出していくことでこそ、日本企業の本当の意味での強みを発揮できるのではないでしょうか。勤勉な国民性、特有のホスピタリティにより、世界に通用する商品・製品を作れるはずです。

世界を見渡した時、無人で運営しているストレージはほぼありません。私は、無人でもお客様が安心し満足する商品を徹底して作り上げ、世界に通用する商品にしたいと思います。事業というのは、最終的に利益を上げなければいけませんが、お客様に喜んでいただく延長線上に利益があるはずです。私が今後会社を成長させようと考えたときに、いろいろな事業に考えが及びますが、やはり一番やりたいのは、ストレージに関連する事業の展開です。荷物の運搬や要らない物の廃棄処分等、トータル的なサービス体制を整えることができれば、日本に限らず世界に進出する可能性も見出せると思います。

ストレージ事業に限らず、日本の企業はそのあり方を大きく変えるときが来ています。世界がさまざまに変わっていく動乱の中で、日本の良さをもっともっと世界に見せる時が来ており、今こそ日本独自の商品・製品で世界に進出していくべき時だと思います。その実例としてまず頭に浮かぶのはセブン-イレブンです。我々も、今一度、セブン-イレブンに負けない志を持って進んでいきたいと思います。

私が、ここ数年強く感じていたのは、利益を上げなければという想いでした。ただ、利益ばかりを追求するとどこかが駄目になってしまうと思います。やはり事業には、世の中を良くしたい、お役に立ちたいという志を持って取り組むべきだと、改めて起業した頃を思い出しています。

今回の「時代を読む」が、皆様のお役に立つようにと願っております。

代表取締役社長 林 尚道

代表取締役社長 林 尚道