時代の変化がチャンス - エリアリンク株式会社

林尚道の
「時代を読む」

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VOL.160  2013年 04月号

時代の変化がチャンス

 今回は、「時代の変化がチャンス」というテーマでお話します。
アベノミクスの影響で景気浮上策が数多く施行されており、活気を呈しています。しかし、近年の人口減少に伴ってあらゆるものが縮小傾向にあり、世の中は今後、より大変な時代になると予測しています。

 私は時代が変わると新しい商品が必要になると考えていますので、変化の時こそ、どんな商品が必要なのか、お客様はどんな商品を望んでいるのかを考えることが必要だと感じます。

 例えば、当社はコンテナを利用して、ストレージ以外にもリース店舗も検討しています。具体的には、内装を整え保証金も1ヶ月で済むようにして、これから商売をしたいと思う方が増えるような商品を、と考えています。こういった商品は頑張って創業しようとする方々のチャンスになると思います。当社はチャンスを活かせる風土をつくることや、これからの時代で必要なものは何か、時代の変化に伴い、新しいニーズに対して応えることが大事だと考えています。

 また、テーマに沿った特化型のマンションも検討中です。例えば、マンション内に同じ趣味を持った人が集まれば、当然コミュニケーションも図り易いし、その趣味に合った造りになっているので非常に便利です。こういうマンションであれば入居者も満足しますし、満足度が高い分、家賃が多少高くても集客が見込めます。つまり人口減少に伴って、入居率が下がるのは当然では無く、入居率が下がらない商品を提供することが大切なのです。

 当社ではリニューアル事業も行っていますが、コンセプトの無いリニューアルには感心しません。ただ綺麗にするだけでは無く、新しいコンセプトを組み込んだリニューアルをすれば、よりランクの高いものが出来ると思います。もちろん、現状のまま売ることもあって良いと思います。しかし、利回りや安定性を考えると後で空いてしまう商品は厳しいと思います。やはり、後々入居者がずっと続くような商品を選別することが重要です。
 お客様が満足することは何か、お客様が求めていることは何なのか、地域には何が必要なのかと、大きな視野を持って考える必要があります。

 当社でも物件購入の際など、「儲かるか」を第一に考える社員がいますが、そうではなく、まず自分が欲しいと思う物件を見つけ、その物件が相場であれば購入しても良いと伝えています。自分がこれだったら買いたい、これだったら欲しいと思うものしか仕入れてはいけないと思います。しかし、会社であるとすぐに数字を追ってしまい、その数字に負けてしまいます。だからこそ一本、筋を通してブレないようにしなければなりません。
 当社には「世の中に便利さと楽しさと感動を提供する」という理念がありますが、これは私の若い時からの生き方が基になっています。しかし、私自身も利益に負けた時代がありましたが、決して良い結果には結びつきませんでした。そこで改めて理念に基づいた経営の必要さを感じたのです。最近では少しずつ社内にも浸透し始めています。

 私は、キーワードとして“提案型企業”と“超安定成長企業”という言葉を使っています。お客様の満足や求めるものを追求することで、実現が可能になることを実証したいと思っています。私も今年で60歳となりますが、これから本当に良い仕事が出来るのではないかと、改めて経営意欲に燃えている次第です。進捗は、この「時代を読む」にてご報告しますので、ぜひ楽しみにして頂きたいと思います。

 

代表取締役会長 林 尚道

代表取締役社長 林 尚道