日本の素晴らしさ - エリアリンク株式会社

林尚道の
「時代を読む」

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VOL.311  2025年 7月号

日本の素晴らしさ

今回は、日本の素晴らしさというテーマでお話します。
戦後80年という節目を迎え、日本の素晴らしさが改めて評価されるべきだと私は思っています。コロナ禍を経て、円安が追い風となり海外から多くの旅行者が日本を訪れていますが、金銭的な理由だけではないはずです。

たとえば、日本のコンビニのたまごサンドが海外で絶賛されています。海外では1,000円を超えるところ、日本では300円程度で買えるというその安さに加え、味も美味しいと評判です。それ以外にも、食の安全性やコンビニでどこでも手軽に購入できる点など、日本のサービスは群を抜いているところが評価の背景にあると感じます。

また、ご存じの通り、日本の「ものづくり」も依然として世界から高く評価されています。iPhoneのような小型精密機器からロケットまで、世界の先端産業にとって日本の高い技術力は欠かせないものです。ほかにも、正確さで有名な日本の鉄道ですが、2023年の新幹線車両一台の平均遅延時間はわずか1分6秒だそうです。3~5分おきに時間調整されながら運行されているなんて、世界中どこを探してもこんな国はありません。イーロン・マスク氏が日本を「静かなる怪物」と表現したと聞きました。怪物と称するくらい、知れば知るほどすごい国なのだと。この言葉には私も共感します。

日本人はこの快適さが当たり前となっており、その価値を正しく自覚できていないようです。バブル崩壊後のこの30年間、日本は停滞した時代と言われています。その中でも様々なものが育まれてきたのは素晴らしいことです。これから日本が再び評価される時代が来れば、日本の商品や物の価値も見直されるでしょう。さらに、近年の急速なSNSの普及により、世界各国が日本の情報に触れることが増え、結果として「日本はすごい」と感じる人が増えていくと信じています。国境を越えて「あの街はすごい。あんなところで暮らしたら幸せだろう」と日本が世界中から憧れられる日が来るかもしれません。

そのような輝かしい未来は、代償なしでは手に入らないだろうとも思っています。何度もお話しているように、私は、日本でも海外のようにインフレが進み、世界的な金融危機や天変地異といった予測できない事態がいずれかのタイミングで起こった場合、今の経済構造が壊れるのではないかと考えています。また、BRICS諸国では共通通貨やデジタル通貨の創設も検討されており、実現すれば貨幣価値の変動も起こり得ます。

そのような状況になっても、物事は最後にはバランスの取れた方向へ向かうと思っており、混乱のあとに必ず良くなる大きな流れが起こると私は考えています。日本人は一致団結する国民性を持っています。時代が大きく変わった時、「日本は世界に自信を持って臨める国なんだ」と私たちが誇りを持てるようになることを願っています。

今回の「時代を読む」が、皆様のお役に立ちましたら幸いです。

代表取締役会長 林 尚道

代表取締役社長 林 尚道