少人数経営 - エリアリンク株式会社

林尚道の
「時代を読む」

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VOL.318  2026年 2月号

少人数経営

今回は「少人数経営」について、改めてお話ししたいと思います。これまでたびたび触れてきたテーマですが、時代が大きな転換期を迎えつつある背景をふまえ、真意をお伝えできればと思います。

当社は、8~9年前には120名以上の正社員が在籍していましたが、現在は約80名体制で運営しています。特筆すべきは、人数が3分の2に減った一方で、営業利益は当時の2倍以上という成長を遂げたことです。
昨今、「人手不足で採用ができない」「給与が上げられない」といった切実な声をよく耳にします。しかし私は、「人を増やすことで経営課題を解決しようとする発想」そのものを見直さない限り、その悩みから脱却することはできないと考えています。当社において、役員を除く正社員の平均年収が約900万円に達し、以前の倍以上にまで上昇したのは、欠員を補充するのではなく、一人ひとりの生産性と価値を極限まで高めてきた結果に他なりません。組織に欠員が出るのは避けられないことですが、それを「工夫で乗り切るチャンス」と捉え、実践し続けてきたことが、当社の生産性向上に繋がりました。

この考え方にAIを掛け合わせることで、少人数経営はより盤石なものになると確信しています。多くの方が警鐘を鳴らしている通り、バックオフィス業務の大半は、近い将来、AIエージェントが24時間体制で遂行するようになるでしょう。そうなれば、組織に残るのは「AIを高度に管理できる人材」、あるいは「AIには代替できない創造性や対人能力を持つ人材」に絞られていきます。
これからの経営者には、未来予測に基づいた「将来の業務体制」と、それに対応できる「採用要件」のシビアな見極めが求められます。AIを味方につけた少人数の組織には、かつてないほどの高収入と豊かな余暇が与えられるはずです。私自身、日々の生活の中でAIの進化を肌で感じていますが、こうした未来は私たちの想像よりもずっと早くやってくるはずです。

しかし、技術がどれほど進化しても、最後に残るものは「企業の使命」です。ただ効率的に利益を稼ぐだけの無機質な組織に未来はないと私は確信しています。世の中の役に立ち、人のために何ができるかという明確な使命を持ち、その使命によって志の高い人を惹きつける。そして高い収入によって社員の人生の満足度を高める。そんな企業こそが、これからの時代に真に求められるのだと思います。

当社は、世の中の変化に強い関心を持ち、AIという武器を使いこなしながら、「人々の生活を豊かにする」という使命を、常に問い続けていきます。その使命を実践ベースに落とし込み、社会に貢献し続けることこそが、社員の豊かな人生に繋がっていくと信じています。

今回の「時代を読む」が、皆様のお役に立ちましたら幸いです。

代表取締役会長 林 尚道

代表取締役社長 林 尚道