2011年 - エリアリンク株式会社

林尚道の
「時代を読む」

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VOL.133  2011年 01月号

2011年

   今回は、「2011年」というテーマでお話します。

   デフレが続いている国内市場ですが、このデフレから脱却出来るかどうかは、非常に大きな判断が必要となります。思い切った政策が出来ないと、暫く円高も続くと思っています。

  ただ、私は、株や不動産は少し動くと感じています。特に株については、暫く上昇基調になるのではないかと思っています。そして上期はなんとなく景気が良くなっていく雰囲気が出て来るような気がします。

   そして、あまり思い切った政策が打ち切れないと、一旦少し上がった株や不動産がガタっと落ちるのではないかと思っています。2011年というのは、判断が下される年になるのではと思います。

  ですから、この上期は、安心感が出て来たとしても気を緩めないことが一番大事なことだと思います。今のうちに溜まっていた膿や処分出来るものを見直し、どのような状態になっても対応出来るようにしておかなければいけないと思います。

  今は不動産が上がって来ているとか品薄だと言われていますが、賃料がまだ下がっている状態で不動産が上がるということは不自然ですし、私はまた下がる局面があるだろうと思っています。その時は、以前は高かった不動産が安く買えるわけですから、当然チャンスが出て来ます。その時の為の信用作りとして財務体質も良くしておく必要があります。私は不動産業界がストック型で安定した経営をしていくことが望ましいことだと思っています。

  2011年は否が応でも目覚める年になるのではないかと思います。ただ、この半年の良いムードの中で脇を甘くしているとショックが大きいので、先に落とし穴があるという意識で用心しながら前に進んで行くべきだと思います。

   当社ではミッションとして、『2030年に100万室のストレージ会社』と『お客様満足No.1』『社員満足No.1』を掲げていますが、今、2030年にはどんな会社になっているかという構想を練っています。各部署の責任者には、その時にどんな部署になっているのかということも考えてもらっています。

  10年、20年先の未来をきちんと絵にすることで、今何をすべきかということが分かり、また現在行っていることの問題にも気付きます。問題意識を持たないと本当にいい会社にはならないのだと思います。

  既に目覚めている方もいらっしゃると思いますが、是非未来をきちんと作って、今何をすべきかということを考えて頂きたいなと思います。

  少々生意気なことを言ったかも知れませんが、本当にいい年にして頂きたいと思っております。

代表取締役会長 林 尚道

代表取締役社長 林 尚道