私の勘 - エリアリンク株式会社

林尚道の
「時代を読む」

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VOL.134  2011年 02月号

私の勘

   今回は、「私の勘」というテーマでお話します。

   あくまで勘なので読み流して頂けると良いと思いますが、東洋の国が非常に活況を呈している中、日本だけが取り残されているように感じています。

  東洋の中で、一般の方が家を買えなくなっている状況が増えているようです。日本でもバブル崩壊が起きた時に、やはり一般の方が家を買えなかった事実がありました。

   私は、そういう事実に気付く方が沢山出始めて来るのではないかと思います。そして、東洋のお金が日本に流れて来るのではないかと感じています。そうなると前回もお話しましたが、日本の株価や不動産が動き始めるのではないかと思います。

   バブルが起きているところから日本へお金が流れてくれば、そこの資金がひき始める訳ですから、当然暴落して行き、日本に流れていたお金がたちまちストップしていくのではないかと思います。日本も一度上がって来たものが下がっていくと思いますから、良くなって来たと思っていたものが、長くは続かないのではないかと私は感じています。

   世の中ではお金が循環しているので、どこかでバブルが起きて、どこかで暴落するということは繰り返されることであると思います。ただ、今回東洋で起こった急速な値上がりは、どこかで修正せざるを得ないのではないかと思うのです。その時は大変な時期になると予測されますが、一方では大きなチャンスになるのではないかと思うのです。

   私は、銀行がお金を沢山貸し出す時は、不動産を買ってはいけないと思っています。銀行がシビアな時に、お金を貸し出してくれるような財務基盤の強い会社になることで、本当に良い物件を購入でき、非常に大きなチャンスが掴めるのだと思います。

   アメリカでは不動産価格が下がった時に購入し、リニューアルやリーシングをきちんと行い、良い時期が来た時に売却して利益を上げるという仕組みがシステマチックになっているように思います。日本ではなかなかそういう仕組みや考え方が少なくて、『買って売って』を続け、金融機関を巻き込んで崩壊することが何度も繰り返されています。

  私は、不動産業の本来のあり方とは、不動産を保有することであり、その上で更に、『自らリーシングが出来る大家さん』になることが最強であると思っています。安定的な財務基盤を築き、ある程度の現金を持っていれば、不動産が買えなくなった時期に優良物件を買うことが出来ます。

  不動産保有というのは、本当に素晴らしい事業だと思います。是非色々な業態の方にも興味を持って頂きたいと思っています。例え本業がやや不調になっても、下支えするものがあれば、それが頼れるものとなります。次の世代にも続く安定した経営の中で、人生を充実させることが大事であると思います。

代表取締役会長 林 尚道

代表取締役社長 林 尚道