大きな流れ - エリアリンク株式会社

林尚道の
「時代を読む」

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VOL.141  2011年 09月号

大きな流れ

今回は、「大きな流れ」というテーマでお話します。

 東日本大震災に引き続き、世界同時株安や円高など様々な問題が起きていて、非常に不安定な世の中になっています。私が感じていることなのですが、最終的には今の円高は長く続くものではないだろうと思っています。

 以前にもお話しましたが、日本以外のアジアの国では、一般の方が家を買うのが非常に難しくなって来ています。これはバブルに近い状態であると思いますし、いつかそれ自体は解消される時が来ると思います。将来的には円安になることも想定しておかないといけないと思います。

 国内ではエネルギー再生法案が通りましたので、これもある意味では大きな変化が起こると思います。独占に近かった企業のやり方が崩壊し、雇用もかなり変わると思います。また、土地の使い方も変わりますので、これは活性化に繋がっていくと思います。

 先日、札幌に行って来ましたが、10年・20年前と様変わりしてしまったと感じました。人の流れが減り、高級なお店が段々と無くなって来ています。これは各地方で起きている現実ではないかと思います。

 このような大きな流れの中で、これからどのような経営をしていくのかを、真剣に考える必要があると思います。経済が縮小していますので、普通にやっていたのでは駄目だと思います。これまでの考えを白紙にするぐらいの気持ちで切り替えないといけないと思います。

 企業では、お客様が本当に満足しているかを、「探る」ということが大事なことだと思います。お客様とコミュニケーションをとっているから、そこそこは満足しているのではないかと、自分の都合のいい様に考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。全てはお客様が決めることなので、本当にお客様が満足をしているのかを常に探っていくということをしていかないと、企業は生き残れないのだと思います。

 また社員にも、お客様のお役に立てているという充実感が持てていないといけないですし、会社に行くことが楽しいと思えることが本来あるべき姿だと思います。

 トップが自らお客様の声や社員の声を聞き、会社にはファンのお客様がこれだけいて、社員がこんなにやる気になっているという所に目を向けることを是非お勧めしたいと思います。どんなことが起こるにしても、そこさえ間違っていなければ、なんとか生き残れるのではないかと思います。

 大きな流れの中で、非常に経営手腕が問われる時代が来ているのだと思います。万が一のことを想定したくはないと思いますが、起こり得るのだという想定のもと、何を決断するのか、また今の問題をどう処理するのかという事に決着をつけ、次へ向かうべきではないでしょうか。

 率直に感じたことをお話していますので、いつもご意見・ご感想を頂くことを嬉しく思っております。どうぞ今後とも宜しくお願い致します。

代表取締役会長 林 尚道

代表取締役社長 林 尚道