時代を読む

VOL.149 2012年05月号

オーラ

 今回は、「オーラ」というテーマでお話します。

 先日、私が尊敬する経営者の方々と、オーラがある人について話をしていました。私は、一般的に見てオーラがあると思う人は、非常にパワーやカリスマ性があったり、事業を大きく広げた方だと言う話をしました。

 しかし、「それはオーラではない」と否定をされました。その時は十分に理解が出来ず、次にお会いした時にもう一度どういうことかと聞いたところ、「要するに、オーラとは人間性と仕事のパワーの融合なのだ。」と教えていただきました。

  その経営者の方々は非常に人間性が高く、会社自体は大企業ではありませんが、ずっと安定して続いている会社です。今回の件で、なぜその方々の会社が長く安定して続いているのかを考え始めるきっかけになりました。

  共通して言えることは、直接会社の利益に関係しないこと、例えば、社内のコミュニケーションや研修などの自己啓発に、非常に手間と時間を使っています。社員の方も会社にいて居心地が良いのだと思います。

  ビジネスには営業スキルや知識も必要ですが、それ以上にお客様を想う気持ちが高まった時に、信用が得られ、また社員自身も役に立っていると自覚出来るのだと思います。地道な事を続けていく会社が、お客様に支持され、永く続いていけるのだと今回改めて実感しました。

  今後、日本の人口は減っていきます。以前のような右肩上がりの経済ではありませんので、パワーだけでは永続することが難しくなっています。サービス一つにしても、些細なことを大事にしていくことが、社会にとって存在価値のある会社ではないかと思います。

 社員が成長出来れば、会社の成長につながり、お客様に満足して頂くことが出来ますし、そしてその満足によって、社員とその家族までもが誇りに思えるような会社になっていくのだと思います。

 私自身の事を考えた時に、仕事のパワーはあるかも知れませんが、人間性が高いとは自信を持って言えません。ただ、高まる要素があるとすれば、これをもっと広げる努力をしなければならないと思います。私から変わることで、会社の流れも変わるのだと思い始めました。もちろん、急に変わることは難しいですが、そういう気持ちが空気となり、時間をかけて形になっていければと思っています。
  会社がオーラを放つようになった時に、本物になる気がします。

代表取締役社長 林 尚道

代表取締役社長 林 尚道