上司にとって大切な考え方 - エリアリンク株式会社

林尚道の
「時代を読む」

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VOL.172  2014年 04月号

上司にとって大切な考え方

 今回は、「上司にとって大切な考え方」というテーマでお話いたします。

 今年の1月号に続き、今回も「エリアリンク教本」の一部をご紹介させて頂きます。今回お伝えする2つのテーマは、当社の責任者達が日頃意識している内容になります。
経営者の方にも参考になると思いますので、ご紹介いたします。

【49対51】
私は、100%正しい答えというのは無いと思います。
仕事をする中で結論を出していく際、“49対51”で迷う事も多いと思いますが、自分の中で考えた挙句、期日内で結論を出して行かなければなりません。

自分で判断をし、結論を出して責任を取っていくということをしなければ、決断力はいつまで経っても付きません。決断力の無い人物は人から信頼されませんし、決断力の無い上司は、判断を誤り易くなります。
どうしても迷う時はまずテストランをし、確信を持って結論を出して行きます。施行する期日についてもぎりぎりでは無く、その一歩前で結論を出して行くべきだと思っています。

真剣に自分の中で答えを出すと決めたら、期日の中で100%の答えを求めるのでは無く、“49対51”の考え方で、自分なりによく思考し、周りに相談する、また不安な時はテストランをした上で、確信のある結論を出して下さい。自分で判断しなければ、納得感がありませんし、結果が出た時の達成感も無いと思います。これを是非大事にして頂きたいと思います。

【聞き魔】
色々な情報をその担当者から聞いて、自分のイメージが出来るまで聞きまくる、聞き魔というのは非常に大事です。一般的には「耳学問」と言われますが、私は聞き魔と言っています。

例えば、ビルの調査や土地の調査をした時に、まず謄本を取って調べる方がほとんどでしょう。しかし、私は「ここは誰が持っているのですか?」「これはいつ頃建ったのですか?」「ここの所有者はどんな人ですか?」と、近所の方に聞きまくります。そうやって沢山の情報を得るのです。

相手からの話を引き出すためにも、聞き魔というのは重要です。聞き魔になるということは全てにおいて合理的な行動であり、聞き魔になって、ヒアリング能力を磨いていくことはとても大事です。
これは、部下を指導していく上でも非常に大切ですし、問題が起きた時のヒアリングにとても役立ちます。聞き魔になれない人は、問題点のイメージを描くことが出来ないため、行動能力が弱くなるはずです。
聞き魔になると行動まで結び付き、迅速に動けるので、スピード感のある仕事を行うことが可能になり、結果に繋がります。つまり仕事が出来る人になれるという事です。

 今回の2つの内容は、部下を持つ方にとって、大変役に立つものだと思います。信頼、尊敬される経営者になるために、私も日々努力している途中ですので、皆様も是非ご参考にして頂ければと思います。

代表取締役会長 林 尚道

代表取締役社長 林 尚道