VOL.175 2014年 07月号
今回は、「会社を変える制度」というテーマでお話いたします。
今回も「エリアリンク教本」の一部をご紹介させて頂きます。今回取り上げるテーマは、以前「時代を読む」で簡単にお話した制度を導入した目的や、内容についてお伝えいたします。
【チップ制】
以前の当社は指示型の会社でした。しかし、今後当社が発展する上で、社員から提案が挙がるような提案型の会社へ転換する必要があると考えました。
提案型の会社へ転換するためには、日々の業務の中で工夫や改善を考える必要があります。自分の提案が会社に採用され、他の社員の目に触れることで、さらに提案したくなるという循環を生まれなければなりません。
そこで当社では「チップ制」というものを導入しました。この制度は社員の提案・改善結果を金・銀・銅・ミニのランクに分け、その分類に応じて、チップを支給する制度です。提案は雇用形態を問わず出来るので、全社員がアイデアや考えを主張し、評価を受けることが出来ます。
この制度により「全員によって会社が成り立っている」ことを社員が感じることが出来れば良いと考えています。
更に、まだ一度も該当者は出ていませんが、“ダイヤモンド賞”と言われる、会社全体に影響を及ぼすような提案に贈られる賞もあります。いずれは私だけが提案するのではなく、社員からも多くの提案が出るようになって欲しいと思っています。
【目的明確フロー】
社員に「何のためにやっているのか?」と問うと、明確に答えられないことが多々あります。おそらく多くの人は、目的を達成するための「作業」だけを一生懸命にやっているのだと思います。
仕事の目的が分かっていれば、「こうして改善すれば良い結果が出せるのではないか、目的を早く達成出来るのではないか」と考えることができます。
そこで主な業務について、「目的明確フロー」を作りました。
「自分の仕事にはすべて目的がある」ことを絶えず意識することで工夫や改善が生まれ、自分の業務がどう役立っているのか、また貢献しているのかも分かります。
つまり目的が分かると、1.自分の貢献度が分かる、2.改善が出来て、効率化が図れる、3.工夫が生まれるということに繋がります。
「エリアリンク教本」には、なぜこの制度や考え方が導入されたのか、どんな目的があるのかが記載されています。これは目的を明確にすることで、私がいなくなった後でも、目的が分からないまま形だけが残ってしまうことが無くなるということです。
今回ご紹介した「チップ制」と「目的明確フロー」を導入したことにより、実際に当社がどう変わったか、今後お伝えしたいと思います。ぜひご期待下さい。