時代を読む

VOL.258  2021年 2月号

2021年を語る

今回の「時代を読む」は、私が考える2021年についてお話したいと思います。年初には11都府県に2回目の緊急事態宣言が発出され、いまだに新型コロナウィルス収束の目途がたたず、世の中は非常に混沌としている状況です。

今後予測されることは、失業率の悪化と倒産件数の増加、そして給与所得の減少によって経済へ悪い影響が出るということです。すぐに経済が回復する可能性は低いことから、政府は融資で支出した資金の回収に向け、税制的にもいろいろと変更を計画しているでしょう。日本に限らず、全世界で多額のお金が動きました。日本では資産バブルの状態となり、遅かれ早かれそのバブルの崩壊は起こると思います。何度もお伝えしていますが、明治維新や第二次世界大戦後のような強烈な大変革が起こる可能性があります。このような時代では、従来の価値観や生き方が通用しなくなります。パラダイムシフトが起きたあとは、その世界で必要とされる会社・人材である必要があります。これまで、みんなが質を落としてでもコストを下げ、利益を上げるという施策を取り続けた結果、デフレ経済が長びくことになりました。安く、そしてコスト削減で利益を上げるような考え方も一度リセットされる世界になるでしょう。

私が最近読んだ本の中で「モチベーション3.0」が紹介されていました。その本では、モチベーション1.0とは、生理的動機付けであり、簡単に言い換えるとお腹がすいたから食料を取りにいく、といった内容です。モチベーション2.0は、外発的動機付けです。例えると高いインセンティブがあるから頑張ろう、社長に指示されたから頑張ろう、といった内容です。そしてモチベーション3.0は、内発的動機付けであり、具体的には、楽しいから頑張る、実力をつけたいから頑張る、世の中を良くしたいので頑張る、といったことがモチベーションに繋がるというものです。従業員は、昇給や昇格で、また頑張ろうと思いますが、そういった価値観ではなく、当社であれば、トランクルームというサービスを世の中に展開することで、お客様と社会のお役に立てているのだ、という喜びでモチベーションが上がる、そして自分自身が成長できているという実感が必要になってくる時代だと思います。

今まで私たちは、お客様のため、従業員のためと言っておきながら、どこかで業績を上げないと大変なことになる、と考えてきたのではないかと思います。しかし、次の時代に向かうためにもっと多くの人のお役に立つことを考えたいと思います。そしてこのような考え方を大事にしていこうと考えています。

今はしっかりとこの厳しい時代を乗り越えなければなりません。本当のお客様満足、社員満足、そして当社に係るすべての皆様の喜びや満足に繋がることが私たちの使命だと思います。きれい事をいうようですが、今、しみじみと素直にお話できており、また心底そのようにしたいという想いが湧いてきて、私自身とても充実しています。是非とも当社の今後にご期待していただければと思います。

今回の「時代を読む」が、皆様のお役に立つようにと願っております。

代表取締役社長 林 尚道

代表取締役社長 林 尚道