読める仕事!! - エリアリンク株式会社

林尚道の
「時代を読む」

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VOL.86  2007年 02月号

読める仕事!!

今回は「読める仕事」というテーマでお話します。近年、不動産価格は上昇しておりますが、そのような中でビジネスを続けていく事は難しいことだと考えております。例えば、都心のビルを購入して再生させるとしても、購入価格が高ければ利回りも低くなります。そのまま続けていけばどこかで無理な仕入れをして、後々厳しくなるでしょう。他人と同じ事だけを続けていては、厳しい状況に陥ることも予想し、先を読み、計算できる仕事をしていかなければいけないのではないかと思います。その為には、世の中に必要であり、他の人が目を付けていないものに特化していかないとなりません。

当社の例を出して申し訳ございませんが、当社は非住居系の不動産に力を入れており、空間運用の一つとして収納スペースを貸出すストレージ事業を全国的に展開しています。月極駐車場にも焦点を置いてウェブ検索サイトでも上位につけ、全国的なつながりを作り始めています。都心のビルでしたらSOHOや貸し会議室も展開しております。非住居系の不動産に関しては空間運用の分野が整備されていなかったこともあり、他社研究をしながら力を入れて計画的に進めております。今後は、店舗系の不動産運用、ネットワークの構築、既存のマーケットの中に組み込める商品、今までに無かったものに着目しております。

今までのように、中古のビルやホテルの再生で、良い物件が無いからといって無理して採算の合わないものを購入してしまうのは危険です。情報を多く集めておいて、良い物件があればやるという気持ちで、待つことも必要になります。その業界で、世の中が必要としているものを作ることが重要だと考えております。

一等地の価格は安定しておりますが、一等地以外ではファンドの二極化が始まり、強いファンドは高昇りし、弱いファンドにしわ寄せがきて不動産価格にひずみがでると思います。その大きな変化が2009年頃に起こるでしょうから、この2年が節目だと考えております。スピードも速く、焦ってしまうということもございますが、不動産業界でも新しい時代の商品というものは必要とされると同時に、他に負けない商品を作らなければなりませんので、絶えず他社研究をし、商品開発をしておかなければなりません。今後も、利回りという考えを絶対に忘れてはいけません。リニューアル、開発、新商品など、どのように高利回り商品を作るかということが重要です。利回りを重要視してビジネスを行えば足を踏み外さないと思います。

計算できる仕事、できない仕事を分け、計算できない仕事は無理をせず待ち、計算できる仕事を進めてリスクを抑える事が重要です。是非、皆様と一緒に計画をしっかり立て、新しい商品を展開し、世の中に必要とされる会社作りを目指したいと思っております。

代表取締役会長 林 尚道

代表取締役社長 林 尚道