理念委員会 - エリアリンク株式会社

林尚道の
「時代を読む」

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VOL.87  2007年 03月号

理念委員会

今回は理念委員会というテーマでお話しします。理念の重要性については以前から申し上げておりますが、もう少し具体的にお話したいと思います。

 当社は「世の中に便利さと楽しさと感動を提供する」という理念を持っておりますが、これを私自身、幹部、社員も含め全員が共有し、いつも理念が実行できていないと中途半端な会社で終わってしまうと考えております。世の中にとって会社の存在価値がどれだけあるのか、本当に世の中に必要とされる会社になるためには理念の共有と徹底が必要だと思います。商品や事業はいろいろできますが、理念が無ければ、ただ儲かる、たまたまヒットしたといったことで終わってしまいます。商品はずっと同じままではいけないと考えております。私どもは、これは本当にお客様に「便利さと楽しさと感動を提供できているか」と絶えず考えながら商品を作り、改良しております。そうすることによって、本物の商品、サービスになっていきます。

 理念無き経営は必ずどこかで行き詰ってしまいます。理念を経営者も含め社員全員が共有することで、自分たちは世の中のお役に立ち、こんなにも素晴らしいサービスができているのだという自負を持ち、意識や考え方も変わってくると思います。収入や、会社の環境がいいからではなく、極端に言えば会社に命をかけて自分はこういうことができている、力を発揮できていると思えることが大切です。

 理念はどこの会社にもありますが、それが社員に浸透しており、誰に聞いてもその意味がわかり、意識を持っていると持っていないのでは全く違ってきます。理念が浸透していない会社は、いい商品もサービスもできませんし、小手先の商品、サービスでは続かなくなり、陳腐化し、いずれ厳しい状況になると考えております。近年、多くの不祥事がありますが、本物の理念が無かったこと、理念が社員に伝わっていなかったことが原因だと思います。

理念は現場のサービス、商品全部に出てきます。理念をしっかり持ち、サービスの向上、より良い商品の提供により、お客様の満足をあげることがファンを増やすことに繋がります。会社の経営者、幹部が世の中にこういうことをする会社を作るんだ、こういうことをしてあげたいんだということを強く思っていないと、当然薄っぺらなものになります。私はお客様へのサービスは勿論、社員が誇りを持ち、本物と言われるような会社経営をいつも心がけています。毎月「理念委員会」という会で社員と真剣に語り合い、絶えず考え方を共有し改善していく中で、この会社があったおかげで自分たちも幸せでいられるという会社作りをしていこうと考えております。私もまだこれからですが、是非皆さんも確固たる理念を持ち、社員が一丸となって、本当にこの世の中に必要とされる素晴らしい会社作りを目指していただきたいと思います。

代表取締役会長 林 尚道

代表取締役社長 林 尚道