時代を読む

VOL.90 2007年06月号

超スピード時代

今回は「超スピード時代」というテーマでお話します。

 世の中は本当にスピードの速い時代だということを、頭では理解しているようで実際は理解できてない事が多いのではないかと思います。

 日本の携帯電話を例にとると、1987年のサービス開始当初は、どこでも通話ができるという画期的な商品でした。その後、1990年代になると小型化が進み、液晶画面が搭載され、急速に技術が発展しました。今では100グラムを切るものまであり、新機種が出たと思ったら、もう次の新機種ができているように、次から次へ新しいものが発売されています。世界では、中国が急発展していると言われておりますが、それも中国全土ではなく、都市部に限定され、実際は富裕層と生活に厳しい層との差が大きくなるばかりです。技術が急発展しましたが、スピードはさらに速くなり、商品がめまぐるしく変わる世の中になっております。

 このような中で、私達もう一度原点に戻るべきではないかと感じております。私どもは「困っているところにビジネスあり」という気持ちをもって仕事をさせて頂いております。我々の利回り商品で言えば、ストレージ、SOHO、コインパーキングなど、各分野に特化して、それらが相互に結びつくことで今までではできない空間の有効利用ができると考えております。人口が減少していく時代において、厳しい分野より、先の見えるマーケットに力を注ぐべきですし、また、その中でもこの部分は絶対誰にも負けないよう特化していく、地域に密着していくようなビジネスにしなければなりません。 

 

   今後考えていかなければいけないのは、状況が変わっても収益を上げることができる事業作りです。当社も得意分野であるストレージ部門につながる事業に集中して、いくつかの事業を行っております。世界のマーケットを見ると、日本ではビルも足りなくなり、賃料も上がっていくでしょう。そのような流れの中で、次はビルを作りすぎて、結局飽和してしまい安くせざるを得ない。先を読まないと、どうしても極端になり過ぎてしまう気がしております。不動産価格もずっと上がり続けたり、ずっと下がり続けたりすることはありません。世の中がはっきりすることによって価値の有無が少しずつ明確になってきていると思います。不動産の価値が上がることで利益が上がるビジネスをなさっている方は、価値が下がって喜ぶことはありません。それでも、万一価値が下がったとしても成り立つビジネスを作り上げておかないと、どうすることもできなくなります。我々のビジネスは、仮に不動産価格が下がっても対応できるようにしております。

 私が知り合いの関係でお手伝いしている、家庭にある不用品を処分するレスキューという事業は、将来的に私どものストレージ事業につながるビジネスだと考えております。収納ビジネスにはあらゆる付加サービスを提供できると考えております。それにはそれらの業界を根本的に見直す必要があります。世間から敬遠される職業であっても、単に労働力を売るのではなく、サービス力を高めることで、お客様に感動してもらえるようなビジネスに変われると思います。全く新しいものを作る事がビジネスだと思われている方も多いでしょうが、昔からあるものを新しい形態に変えていくという事もひとつのビジネスだと思います。


 これからは時代を読んで先を予測し、戦略を持って戦術を立てていかないと、どんなに頑張っても良い結果はでません。お客様が求めていること、お客様が何を必要としているかということに着目し、足元をしっかり見て物事を判断して参ります。ご参考になればと思います。

代表取締役社長 林 尚道

代表取締役社長 林 尚道