今をチャンスと見る - エリアリンク株式会社

林尚道の
「時代を読む」

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VOL.146  2012年 02月号

今をチャンスと見る

 今回は、「今をチャンスと見る」というテーマでお話します。

 ユーロ危機は続き、最近では中国やブラジルなどにも陰りが見えるなど、大変な年を迎えました。世界の金融が締まり始め、そのお金がヨーロッパへ流れつつあるのではないかと思っています。

 そして、日本でも不動産融資は徐々に厳しくなっており、全額の借入は出来なくなり、評価も厳しめになって来ました。現状は、賃料は下がり、空室率は上がっているトレンドであります。空きが多いビルを投資家は買いませんし、それを買える不動産会社自体も減っています。不良債権化する物件も増えて来ると思います。

 このような状態を何故チャンスかと言いますと、不動産を選んで買える時代が来たからです。ただ銀行の信用があるか、また、キャッシュをたくさん持っているかが勝負の分かれ目だと思います。

 不動産の魅力というのは、毎月お金を生むものであるということです。知らず知らずにお金が入って来て、徐々に借金が減り、気が付いてみたらお金が残っていたという、安心して持てる商品だと私は思っています。もちろんメンテナンスや空室の問題はありますが、これは経験して改善出来ることだと思います。

 ただ、以前にもお伝えしましたが、マーケットはどんどん変わっていっています。人口が減っていますし、交通機関が発達すればするほど、首都圏等の仕事場が多い所に人が集まって来ます。そして、そこにお金が集まっていくことになります。

 首都圏の不動産は大変魅力的だと思います。おそらく今後、地方のオーナー様も売れれば地方の不動産を売って、買換えとして首都圏の物件を持ちたいという方が多くなるのではないかと思います。

 但し、目利きが非常に重要だと思います。昔は駅から徒歩10分圏内でも良かったものが、おそらく5分圏内程度になっていくと思います。一度空いたら埋まらない、賃料を下げても埋まらないという物件が一番避けるべきものです。

 駅に近い物件であれば、色々な物がすぐに買えて、電車もすぐに乗れます。そういう生活を一度してみると止められないものなのです。ただ、駅に近い物件なら全てが良いわけではなく、物件の顔(外観)・使い易さ・できれば目立つものが良いと思います。当たり前のことですが、人に案内をするにしても、分かり易い方が良いですし、雰囲気の良い建物に来てもらった方が良いわけです。

 また、不動産の別の魅力は、減価償却があるということです。これを上手に使うことによって、キャッシュフロー経営、すなわちお金が残る経営が出来るわけです。万が一、自分が病気になったとしても、不動産の収入は続きます。多少税制の変化があったとしても、最終的には身を助けてくれるものだと思うのです。

   このことをもっと一般の方や投資家の方々に知ってもらうことで、不動産の魅力は今の3倍4倍となっていくと思います。私は、日本の頑張る青年の方々にも、是非不動産に興味を持って頂きたいと思います。車を買ったり、趣味にお金をかけることだけではなく、将来安定した生活が出来るよう、収入になる不動産を持つことをお勧めしたいです。

  当社は3年掛かりましたが、財務体質を変えて借金を減らし、キャッシュフロー経営に切り替えることが出来ました。水面下では色々な不動産が出てき始めていますが、そういった物件が表面化して来ると思います。今をチャンスと見て、今後に生かして行きたいと思っています。

代表取締役会長 林 尚道

代表取締役社長 林 尚道