時代を読む200号を迎えて - エリアリンク株式会社

林尚道の
「時代を読む」

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VOL.200  2016年 08月号

時代を読む200号を迎えて

今回は「時代を読む200号を迎えて」というテーマでお話しいたします。
  「時代を読む」も今月で200号を迎え、スタートしてから15年以上が経ちました。実践していることや感じていることを、毎月、「時代を読む」を通じて私なりにお伝えしてきました。思い返せば、この「時代を読む」を始めた背景には、様々な事情で当社とお取引に至らなかったような方々にもお読みいただき、何かのお役に立ちたいという思いがありました。おせっかいかもしれませんが、「もっとこうしたら良くなる」と気づいたことは、読者の皆さまとも共有して、何かのヒントにしていただき、お役に立てれば嬉しいと感じています。
  自分自身の特徴を表すのであれば「おせっかい」という言葉が挙げられると思います。そして「おせっかい」な性質の根底には、「因は我にあり」という言葉があるように感じています。これは、良いことが起きるのも、悪いことが起きるのも、全て自分に原因があるということを表した言葉です。本来、人間は利己的な生きものですから、何か悪いことが起きたとき、人のせいにしてしまいがちですが、この考え方を取り入れると、悪いことを引き起こした原因も自分にあるということになります。良いことも悪いことも、すべてが自分の責任になるのです。厳しい言葉ではありますが、私が大切にしている視点です。そうだからこそ、おせっかいと思われたとしても、相手の方のお役に立ちたいという信念を大切にしているのです。エリアリンクの行動指針にも「結果が出ないのはお客様の満足ができていない」とありますが、企業のあるべき姿を考えたとき、お客様のお役に立つことが会社の成長に繋がると信じています。
  「継続」も私が大切にしていることです。私の毎朝の日課は、午前2時か3時には起床し、まずは従業員の日報に目を通すことからはじまります。その後、足医術に基づいた足もみ、ストレッチ、腹筋、腕立て伏せ、トイレ掃除に早朝の散歩と、いくつものことを毎朝欠かさず、続けています。正直にいえば、「今日はやりたくないなあ」「寒いから散歩も嫌だなあ」と感じる日もあります。しかし、一方で一度でも何か理由をつけてやめてしまったら、今まで続けてきたことがゼロになってしまうという恐怖心を強く持っていますので、どれも毎日続けています。
  「継続」を大切にしている背景には、何事も続けていると本物になる瞬間を迎えることを体感してきた経験があります。時々、ある種の才能があって、新しいことでもすぐに要領よくできる人がいますが、そのような人はそのあとの努力を継続できないために、更なる成長が遂げられず「器用貧乏」と呼ばれることも多いように思います。当社の従業員をみていても、何事も愚直に実践できる人の方が、土台のしっかりとした実力がつくものです。決めたことを続けていくことで、本当の才能を花開かせることができるのです。才能の種は誰もが持っているものですが、その種を発芽させ、開花させるかは、本人の継続力にかかっていると感じています。朝の日課は一例に過ぎませんが、私自身を振り返ると、今の私は、若いころから今まで継続してきた様々なことを土台に成り立っていることが分かります。
 エリアリンクを創業して今年で20年が経ちました。一般的には節目の年といわれる時期なのかもしれませんが、まだまだ人として、経営者として、発展途上だと思っています。毎日、反省の繰り返しですが、山を登るように一歩一歩、私も成長していきたいと思っています。この「時代を読む」も「こんな考え方があるのか」と参考にしていただけるよう、これからも発信していきたいと思いますので、読者の皆様の忌憚のないご意見・ご感想をお聞かせいただけますと嬉しい限りです。そして「林も成長しているな」と皆さんに思っていただけるよう、私自身も精進して参ります。

代表取締役会長 林 尚道

代表取締役社長 林 尚道