来るべき時に備え! - エリアリンク株式会社

林尚道の
「時代を読む」

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VOL.222  2018年 06月号

来るべき時に備え!

今回は、今後の時代の流れの中で、どのように準備をするべきか、ということについて具体的なお話をしたいと思います。
 景気は良い時もあれば、悪い時もあります。経済学者やアナリストも含めて、景気が悪くなる、という予測があたったことは、今までほとんどありません。
 私は、景気が良い時こそ、悪くなることを想定して、常々ものごとを見直しておくことが大事だと考えています。今の景気は、東京オリンピックまで大丈夫ではないか、と思っている方が多いのではないでしょうか。しかし、私は違います。悪いことはいつでも起こりうる事と想定し、絶えず準備しておく必要があるという心構えでいます。
 その一環として、社内でどのような無駄があるのかを検証をするために、あらゆる経費の3ヵ年推移をグラフ化し、分析を始めています。コピー、印刷、電話、電気、ガソリン、ETC等については個人個人の使い方まで分析し、問題がないか、今後も必要かどうかを検証します。また、社内で、よく人が足りないという言葉を耳にするのですが、私は、「人が足りないのではなく、知恵が足りないのだ。」という言い方をしています。社員が増えるに従って、社員の無駄な動きも増え、また組織が大きくなればその組織を管理する手間も増えるということです。こういった無駄を発生させないために、人が足りない、と考えるのではなく、まず、人が足りない中でどのように工夫してできるのかを考える必要があるのです。時代は進化しており、新しいIT技術や、ノウハウ、優れた会社を参考にして、経営者がもっと徹底して「無駄」について考えなければなりません。
 当社も、RPAを活用した業務効率化、またクラウド活用することで、場所にとらわれない働き方を実現しています。本社移転に伴って、神奈川・千葉・埼玉オフィスを閉鎖しても問題なく事業を展開することができたのは、オフィスが無くても運営できる方法を考え、工夫した結果です。また、責任者は、目の前や隣に部下がいるだけで管理をしていると思いがちですが、当社の場合、目の前や隣に部下がいることはありません。責任者は、事前に部下のスケジュールやタスクを確認し、様々なことを想定して指示やアドバイスを出します。営業であれば、セールスフォースを活用し、案件ごとに責任者が部下に対して、結果につながる指示を出すことで、上司と部下はより密接な関係になっていきます。
 今、少人数で会社を経営していくために、在宅パートや年配の契約社員を採用し、フォローできる体制を整えています。年配の方は、今までの経験を活かして会社に必要な人脈を広げる役割を持ち、在宅パートの方は冒頭にご説明した経費推移のグラフ化、分析等に特化した業務を担っています。
 加えて、当社には事前に仕事を予習し、自分で自分を管理できる、エリアリンクマスターという仕組みがあります。このような業務のベースとなる仕組みが会社にあることで、様々な取り組みを中途半端に終わらせることなく、結果にまでつなげることができています。しかし、これに安住することなく再度気を引き締めて、今後3ヶ月かけて会社全体の問題点を洗い出し、改善に改善を加えていこうと考えています。今までのやり方で問題はないのか、絶えず検証し、常に進化していかなければ、時代の変化にはついていけません。
 常に業界や世の中の流れを把握しながら、景気が良い時だけではなく、悪くなった時でも、留まることなく、結果が出る仕組みを作る必要があると思います。3ヶ月後の成果を、また皆さんにご報告したいと思っております。

代表取締役会長 林 尚道

代表取締役社長 林 尚道