時代を読む

VOL.226 2018年10月号

読み通り

今回は、「読み通り」というテーマでお話いたします。この「時代を読む」でも紹介させていただきましたが、当社は6月から「エリアリンク改革プロジェクト3」ということで、恐慌対策、経費改善、作業ゼロ/紙ゼロの3つの
プロジェクトを始動しています。私は、不動産市況は厳しくなると読んでいましたが、ここに来て「かぼちゃの馬車」「TATERU」の騒動があり、また下方修正を発表する不動産会社も増えています。これはまさに読み通りであり、当社はこのような状況を見越して対策を講じてきました

その1つが非住居系であるストレージ事業への特化です。人口や世帯数が減少し、空き家が増えている状況において、住居系のビジネスが厳しくなることは必然です。当社の主力商品は、アパート・マンションといった住居系ではなく、非住居系であるストレージ事業です。現在、従来の屋外型のコンテナに加えて、アセット型である「土地付きストレージ」という商品を開発し、私募ファンドを組成したり、売却ルートとして銀行、税理士・会計士、不動産業者のネットワークの強化など、強みを一層強くする施策を実施したおかげで、業績は順調に推移しています

さらに、5年後の正社員100名で100億円の利益という目標にまい進しています。そのために必須となるのが、IT技術であると考え、積極的にシステムの導入を図っています。Google社のGsuiteや営業管理としてのセールスフォース等を積極的に活用して、情報の一元管理、作業の効率化、どこでも働ける環境を実現し、これらは今や当社の成長に欠かせないツールとなっています。さらなる技術の進化を目指し、CTO候補の新規採用も決定しました。

世の中で騒がれている働き方改革も単に残業を減らすということではなく、当社では作業がどうしたらゼロになるか、社員が少なくなっても仕事ができる方法を絶えず模索してきました。不動産市況だけでなく、時代のちょっとした変化に対しても常に敏感に反応して、経営を続けていかなければならないと考えています

過去の不動産市況を振り返ると、バブル崩壊があり、リーマンショックがあったことは記憶に新しいところです。このように景気は循環するものであり、ずっと良い、ずっと悪いということが無いことは皆さんご承知の通りです。ただ上り坂、下り坂のほかに「まさか」ということがあります。現在は、金利が低いということもありますが、今後金利上昇局面が訪れたとき、不動産市況に与える影響は少なくないと考えます。

日本の人口が減少傾向にある中、どこに目を向けるのか。海外に目を向けるのか、それとも日本の中でも人口が増加する都市に目を向けるのか、その都市はどこか、また高齢者が増えていくことで必要となることは何かといった、その時代には何が必要なのかということを、あまり難しく考えることはありませんが、予想する必要はあると思います

私は社員に、歴史の中で恐竜が滅びて哺乳類が生き延びることができたのは、時代の変化に対応する力があったからだ、とよく話すのですが、これがどんな時代においても、生き残っていくための必要な絶対条件だと思います。時代の変化に臨機応変に対応するために、最少人数でどうやって行くかを常に考えてきました。

当社が完璧に準備ができているとは思いませんが、地震や台風等の自然災害、バブル崩壊やリーマンショック等の経済危機など、さまざまな危機が実際に起きています。但し、そのようなことは起こるものだ、と想定して準備をしておけば、被害が最小限で済むこともたくさんあると思います

2060年には日本の人口が8,000万人になるという話もあります。そのような時代が来るということを現実に受け止めて、どうしたら社会に必要とされる会社であるか、ということを絶えず議論していく必要があると考えています

今回の時代を読むが、皆様のお役に立つようにと願っております。

代表取締役社長 林 尚道

代表取締役社長 林 尚道