時代を読む

VOL.234 2019年06月号

再出発

今までは恐慌対策という準備を進めてきましたが、今回は将来に向けての「再出発」というテーマでお話いたします。

当社は、着実に前に進むために、土地付きストレージの新しい出店手法、新しい商品を検討しています。土地を投資家に購入して頂いてから、当社が建築受注を受ける方法です。当社にとっては、建築資金の負担が発生しないため、リスクが軽減された出店手法となります。また既存のレンタル収納スペースとしてのストレージに加えて、ホビーストレージやビジネスストレージという2つの商品を加えて、非住居系の土地の有効活用のニーズに応えていきたいと考えています。アパートやマンションという商品に対して、抵抗感が出始めていると思いますので、今後ニーズは大いにあると見ています

また、不動産の保有やリノベーションについても非常に興味ある分野だと考えています。私は、不動産価格はこれからも下がっていくと見ていますが、将来、10年、20年先でもテナントを埋めることができる駅前・駅近、都心の不動産は価値があると思っています。将来、人口が減少してお年寄りが増えていく中でしっかりと市場のニーズを見極め、20年、30年運用できる不動産を保有していくことは、ビジネスチャンスの一つだと考えています。このような考え方で、将来的に不動産オーナー業という分野に力を入れていくことも検討したいと思っています

私は、事業というのは、不安定が一番危険だと思っています。絶えず確実に累積で積みあがっていく、つまり家賃収入で積みあがっていく、という会社をつくらないと安定した経営はできません。そのためには常に社内を見直す必要があります。コストや、社員数、人件費、そしてシステムに関連する費用もまたシステムの導入によって社員が効率的に働けるようになったか、営業であれば結果がより出やすくなったのか、そういったことをしっかりと検証して、常に見直していかなければなりません。

過去の「時代を読む」でも何度か触れていますが、世の中は急速に変わっていますし、それはこれからも変わらないと思います。例えば、コンビニも無人店舗が増えるでしょうし、飲食店もロボット化がどんどん進むと思います。不動産業においては、人口は増えないということで住居系から非住居系にシフトする動きがあります。しかしながら、将来的にはオフィスに出社して働くという考え方も変わり、オフィス需要も減少していく可能性があるのです。そういうことまで考えると、非住居系だから安心という事はありません。

これからの事業は、今まで以上に綿密に、そして時代背景を深く考えて、人口減少、東南アジア市場、RPA・AI、IT化、GAFAといった様々なことに目を向け展開していく必要があります。これまででは考えられなかった競合会社が突然現れる可能性があるのです。進化は昔とは比較にならない速さで訪れるでしょう。IT技術が進化した今、働くということを労働力の提供と考えたのでは、厳しい事態を招く時代だと思います。このような時代では、「何となく」というものはありません。企業も今後の生き残り方、伸ばし方について、しっかりとしたビジョンを持つ必要があると思います

今回の時代を読むが、皆様のお役に立つようにと願っております。

代表取締役社長 林 尚道

代表取締役社長 林 尚道