時代を読む

VOL.240 2019年12月号

理念経営

今回は、「理念経営」というテーマでお話したいと思います。当社の経営理念は、「世の中に便利さと楽しさと感動を提供する」ですが、この言葉だけでは、社員全員への理念の浸透はなかなか難しいのではないかと思っています。

この理念の背景には、「おせっかい」や「何とかしてあげたい」という私の生き方が影響しています。改めて、当社の理念を社員に分かり易く説明するために、「困ったことを何とかする会社」という共通語が良いと考えています。私の営業マン時代も、一生懸命にお客様のために何とかしてあげたい、と思い行動することの連続でした。例えば、賃貸物件を探しに来たお客様には、100%必ず決めるために色々な条件をヒアリングして、顔色を見ながら、最善の物件を提案しました。また新築戸建てを購入したお客様が引っ越しする際に、お風呂のお湯が出ないという大問題が起こったとき、当時かなり若かったのですが、施工会社の社長へ怒鳴りつける位の勢いで連絡し、直してもらったこともあります。それ位、困っているお客様のために何とかしてあげたいという気持ちが強かったのです。

私は、日ごろから、社員に対してお客様の希望する商品が無ければ、他の会社の商品を紹介しなさい、と言っています。お客様のお役に立つことができれば良いのです。私は、昔から「御用聞き」と言って、ご縁が出来た地主さんの畑仕事をお手伝いしたり、市役所や病院にもお連れしたことがよくありました。そのうちに深い信頼関係ができてくるのです。私は、このように人の気持ちがわかる会社を作りたいと思ってきましたが、結果的にまだまだ数字を追ってしまっているのが現状です。私のこのような想いを社員に伝えたかったのですが、理念にした時にきれいな言葉に作り替えたため、分かりにくくなってしまったのでしょう。

「世の中に便利さと楽しさと感動を提供する」という理念ですが、本質的には、お客様が困っていることは何でも解決しよう、色々な人のお役に立とう、ということなのです。私が2年目で支店長になった時の話ですが、お店に道を尋ねにくる人、お店に出前を持ってくる人、仕事に関係ない人でも全力でお役に立ちたいという気持ちで対応していました。

私は、理念を浸透させたいと思いながら、なかなか出来ないでいました。改めて社員に浸透させるため、「困ったことを何とかする」事例を集めた小冊子を作成中です。これからは、全社員が日々の仕事や生活で実行したことや感じたことの中で、どのようなことが理念に繋がっていくことなのかについて、徹底的に啓蒙と指導を行っていきたいと思います。

会社の未来は、私のやっていることを引継ぐのではなく、次の人たちが経営理念を引継ぐことで見えてくるのです。全社員が一致団結するために、経営理念の共有が一番重要です。喜びも悲しみも共有できる仲間と一緒に経営理念を徹底していくことで、本当に色々な人のお役に立てる会社となり、世の中に必要とされる会社になっていくのではないでしょうか。是非、これからのエリアリンクの変化にご期待ください。

今回の時代を読むが、皆様のお役に立つようにと願っております。

代表取締役社長 林 尚道

代表取締役社長 林 尚道