時代を読む

VOL.241 2020年01月号

今後の読みと対策

今回は、「今後の読みと対策」というテーマでお話したいと思います。皆様も既に実感されているかもしれませんが、金融環境が徐々に厳しくなってきています。様々な事件の影響もありサラリーマン投資家への融資は明らかに厳しくなっており、富裕層であっても融資の際には厚めの自己資金を求められたりするケースも増え、結果的に融資を受けることができないという事例も増えています。また最近では、不動産の販売会社への融資も厳しくなっています。不動産を買いたい人に融資が出ないということは、不動産会社にとっては物件の売れ行きが悪くなるということで、不動産価格の下落の始まりに繋がります。

過去のバブル崩壊やリーマンショックの時は一気に市況が落込んだ結果、その反動で景気の回復も比較的早かったのですが、今回はじわりじわりと落ち込んでいるため、その影響も長期間にわたるのと見ています。この先、もし何かショックというかトリガーとなるような事が起きた場合、全体を支えていたものが一気に崩れるので、その時は非常に大きなインパクトとなるでしょう。私は、ここ1年、2年でそのような局面が到来すると読んでいます。その厳しい状況から切る抜けるための準備としては、ある程度の現金を保有すること、短期の借入金を減らすこと、確実に現金が積みあがっていく累積ビジネスを構築することが重要です。何か問題が起きてからでは遅いので、その前にできるだけの準備を行うことが大切です。また不動産売買を中心に事業展開している会社であれば、仮に不動産売買が無くても成立する事業モデルに転換しておくことも必要でしょう。そのためには、改めて会社全体の事業と経費の構造を見直す必要があります。

また将来的にどの分野のビジネスに注力していくか検討することも重要です。今後、人口が減少することは目に見えていますので、その時代を背景に、どのようなニーズを探り当てビジネスを展開していくかということです。

繰り返しになりますが、厳しい時代は必ずきます。その時には、不動産売買は確実に止まります。過去を振り返ってみても、かなり確実性が高いと思います。今回は、バブルの崩壊やリーマンショックと比べるとかなり長引くのではないかと予想しています。厳しい状況が3年、5年続いたとしてもやっていけるようにしなければなりません。

2020年スタートの「時代を読む」は、少し厳しい話になってしまいましたが、今こそしっかりと足元を固めることで、次が見えてきます。遅かれ早かれ、厳しい時代は必ず来ます。起こってからの対策では手遅れです。そうならないよう、しっかりと準備をしていただきたいと思います。

今回の時代を読むが、皆様のお役に立つようにと願っております。

代表取締役社長 林 尚道

代表取締役社長 林 尚道