時代を読む

VOL.244 2020年04月号

世界恐慌か?

今回は、世界で大騒ぎになっているコロナショックが与える経済への影響についてお話したいと思います。この「時代を読む」でも、何かをきっかけに世の中がおかしくなる可能性があるのではないかと、大分前からお話してきました。当社は、前々からこのような状態が来ることに備え様々な準備をしており、財務体質も健全な状態のため特に大きな影響はありませんが、もしかしたら大事になっている方もいらっしゃるのではないかと思います。

コロナショックは、世界恐慌の引き金になる可能性が十分にあります。昔と違って、経済がグローバル化したことで人が往来できないという現在の事態が、航空・観光に与える影響は甚大なものになっています。とはいえ、現在はパニックに陥っている感もあり、少し冷静になれば落ち着いていく可能性もあります。但し、下落した株や不動産がすぐに値を戻していくことは無いでしょう。株の損失を補うために、不動産や金の売却が始まり、このような厳しい時代のなかでは、もっと価格が下がるのではないかと冷静に物事を判断する人も多いと思います。不動産分野に関しては、全体的に価格が下落し、一部で企業の倒産が始まり、そして金融が引締まるというスパイラルに陥ることで、長い不況が来るだろうと予測しています。

一方で、不景気というのは捉え方によっては、チャンスでもあります。しかし最低半年、長ければ1年は静観しなければなりません。景況感としては、真っ暗な不景気といったものではありませんが、だらだらと5年~6年続くのではないかと思います。その間に競争相手も淘汰されていきます。そういった意味でこの不景気をチャンスと捉える方もたくさんいらっしゃるでしょう。

今回のコロナショックは、本当に誰も想像していなかったものです。ただ、今回の出来事は世界的な金融緩和による、「バブル」である、と警告されたものではないかと思っています。

さらに最悪のことを考えた場合、日本でも都市封鎖もしくは外出禁止令が発布される可能性もあります。その場合、経済が一旦停止しますので、結果として膨れ上がった経済の基盤が崩れ、実体経済に合わせて収縮することでしょう。そうなるとリーマンショックとは比にならないくらいの影響が出るのでは、と危惧しています。人類としては経験しているかもしれませんが、我々としては初めての「未経験という経験」になるかもしれません。楽観は、最早できません。もちろん、最悪なことが起きないように様々な手立てが講じられることがベストですが、皆様も真剣に現状に向き合い、これから起こり得ることへの対策を立て、実行していただければと思います。

今回の「時代を読む」が、皆様のお役に立つようにと願っております。
なお、本稿は3月19日に収録しており、改めて緊急速報を出す予定でおります。

代表取締役社長 林 尚道

代表取締役社長 林 尚道