時代を読む

VOL.246 2020年04月号

緊急速報②「これから起こり得ること」

前回の「緊急速報」に続いて、これから何が起きるのか、ということについてお話したいと思います。

当社は、2 年前からきっかけが何かは分からないもののリーマンショックに匹敵する不景気が来るのではないかと予測し、事前に対策を講じてきましたが、それでもまだまだ強い危機感があります。

最近のニュースで取り上げられていますが、既に旅行業界や工場を抱えるメーカーでは、派遣切りやパート社員の一時帰休といったリストラが始まっています。このような動きは、今後、様々な業界で徐々に本格化していくことでしょう。これは中小零細企業に限った話ではなく、大手企業においても例外ではありません。トヨタは6兆円の手元資金があるにも関わらず、さらに1兆円の資金を確保するための対策を講じています。それが必要になるほどのことがこれから起こる、ということの現れだと思います。売上が5割以上落ち込んでしまうという事が実際に起きるのです。それが現実となれば、コロナが収束したとしても、リストラが加速し、倒産も増加することが予想されます。そうなると、大失業時代が来てもおかしくありません。

まだまだ分かりませんが、1年、2年で落ち着いたとしても、人々がすぐに海外・国内旅行に出かけたり、高額商品を購入したり、頻繁に外食したりすることは無いと思います。皆、働き方はもとより、消費・生活行動全般について、今回のコロナショックで色々と考えさせられているのではないでしょうか。しかも日本だけにとどまらず、世界中で同時に同様の事が起こるのです。世界中で、です。前回の緊急速報でも触れましたが、実体経済の4 倍近い状態で動いていた金融が収縮することから、金融機関に与える影響も大きく、破綻する金融機関も出てくるでしょう。

そのように考えると、リーマンショック以上の影響が出ることは間違いありません。もちろんいつかは底を打ちますが、その時は散々たる状況になっていることでしょう。だからこそ今は、全力で「生き残る」ことをテーマに考えることが重要だと思います。生き残ればこそ、その後のチャンスを掴むことができるのです。生き残るためには、例えば10店舗あったら5店舗にする、経費を半減させる、店舗運営の人数を半分にする等、余力があるうちに事業のリストラを行っておく必要があります。加えて、チャンスを掴むための体力をつけておくことができれば最善です。

私は、よく例えて話しますが、氷河期の時代に恐竜が滅びて、哺乳類が生き残った理由は、順応性があったからです。その時代の変化に対応する力があったからです。企業も同じで、規模の大小に関係なく、時代の変化に対応できる企業が生き残ることができるのです。

人間は真面目に頑張りすぎるところがあります。そんな時は、何事もギリギリになります。ギリギリになって何かを変えていくというのは、時間もエネルギーも必要になりますし、お金もかかります。追い込まれてからの決断は非常にリスクが大きいと思います。今こそ英断の時ではないでしょうか。

非常に厳しい話ではありますが、後々になって良かったと思っていただけたら幸いです。今回の「時代を読む」が、皆様のお役に立つようにと願っております。

代表取締役社長 林 尚道

代表取締役社長 林 尚道