時代を読む

VOL.248 2020年05月号

緊急速報「今、するべきこと」

前回の「時代を読む」で皆様にお伝えしたとおり、今回の緊急速報では、私たちが、「今、するべきこと」について具体的にお話します。私の仕事に対する考え方の1つに、最悪の事態を想定して事前に対策を講じる、というものがあります。何か問題が起きてから、対応策を考え実行しても後手になり、十分な効果を得ることができず、大事になってしまいます。そのような事態にならないように、私たちが何をすべきか、という事についてお話します。

1つ目は、これから何が起こりうるのか、ということを予測することです。そのために、現場で起きていることを知ることが大切です。テレビ、雑誌、インターネット、本、それこそYouTubeからも情報を取ることができます。既に、ニュースで取り上げられていますが、飲食のテナントは厳しいので、賃料の相談があるのではないか、また家計収入が減ることで各事業の賃料の滞納が増えるのでないか、そのような事を予測することで、事前に対策を検討することができるのです。

2つ目は、今、会社が生き残るために、経営者が現場に降りることが重要です。今までのやり方は全て間違っている、という位の感覚を持って現場に降りて、問題点を洗い出すべきです。些細なことでも、無駄なことや効率化できること、また目的意識のない仕事等、将来的に売上が半減したとしても事業を存続していくための打ち手を見出す必要があります。

3つ目は、キャッシュフロー経営に徹することです。もちろん業績や資本効率も重要ですが、今は「キャッシュ・イズ・キング」で、現金を蓄えるときです。毎月現金が着実に残る経営の実践を心がけ、隅々まで目を光らせる必要があります。加えて、自分たちの会社で一番優れているものは何か、ということを理解して、その事業を伸ばしていくことが大事です。

4つ目は、シンプルですが、覚悟を決め、決断し、実行することです。飲食店であれば、アルバイトを減らしたり、テイクアウトを始めたり、助成金等を活用しながらコロナウィルスが収束するまで踏ん張る、ということもあるでしょう。しかし、極端な話、選択肢としては撤退の決断もあり得ると思います。

この「時代を読む」は、皆さんに不安を抱かせることを目的にしているのではありません。常に最悪のことを考えて手を打ってきたからこそ、私はバブル崩壊もリーマンショックも乗り越えることができました。その経験に裏打ちされた危機における経営哲学と行動理念をお話しています。最悪の事態が起きなければ一番良いことです。しかし今は、既に危機の最中にあります。まずは、最悪の事態を受入れたうえで、考えて対策を打つことが大切だと思います。

今回の「時代を読む」が、皆様のお役に立つようにと願っております。

代表取締役社長 林 尚道

代表取締役社長 林 尚道