時代を読む

VOL.249 2020年06月号

油断大敵

先月の「時代を読む」で、最悪の事態を想定しておくことは非常に大切である、ということを皆様にお伝えしました。毎日得られる情報から私が考える、最悪の事態について、少し変化の兆しがあるのではないかと思いましたので、皆様にお伝えします。

今回のコロナウイルスの影響で、人の移動が制限され、経済・消費活動にとっては大打撃となるため、中小企業に限らず、大企業においても倒産・失業が増え10年位の期間で不景気が続くと見込んでいました。しかし、今は、一気にそのような状況にはならないのではないかと思っています。もちろん依然として厳しい状況には変わりませんが、世界各国が様々な経済対策を打ち出しているため、日本の政府もそれらの対策に影響され、遅れ遅れではありますが結果として効果の高い経済対策が実施されることで一時的には経済が落ち着く可能性があります。私は、元々、不景気の影響は金融機関まで及ぶと想定していたのですが、各国の経済対策の影響が徐々に出てくるので、少し長引くのではないかと考えるようになりました。但し、コロナウイルスの感染もそうですが、経済においても第一波、第二波、そして第三波といった形で打撃があるのではないか、と危惧しています。一旦気が緩んだ時が怖いと思いますので、暫くの間は安心することなく、キャッシュ・フローを黒字化するための対策を徹底してください。キャッシュ・フローを黒字化するためには、収入を増やすか支出を減らすしか方法はありません。すぐできることから始めるとすれば、まずは支出を思い切って減らすことです。もちろん、新サービス、新商品の提供を検討することで収入を増やす手立てもありますが、すぐに効果は得られません。これらはあくまでも将来への種まきです。

また当社の仕事術であり、教育制度の一環でもある「エリアリンクマスター」のようなツールを作り、それを駆使して、仕事の効率を上げることです。それができれば、同じ社員数でたくさんのことができますし、同じ仕事量であれば少人数でその仕事ができるようになるはずです。「エリアリンクマスター」の導入の効果もあり、当社は一時期正社員数が120名程でしたが、今では75名程で成果をあげることができています。このように基本を徹底するということは、有事の時こそ大事であり、また地道にコツコツとやり続けることこそが最も大事だと思います。

当社においてさえ、油断したとき、気が緩んでしまったときに「エリアリンクマスター」をしっかりとやらなくなってしまい、問題が発生することがあります。本質的には、何事も同じだと思います。私は、今回の「時代を読む」で最悪の事態に変化の兆しがあるとお話ししました。つまり経済の第一波を凌いだとしても、第二波、第三波が来ることを想定して安心することなく、油断することなく、この2年から3年は、何が起きてもおかしくない、ということを踏まえたうえで様々な対策を検討し実行していくことが大切だと思います。
注:但し、金融リスクは多数あります。(その時は、早めにお伝えしたいと考えています。)

今回の「時代を読む」が、皆様のお役に立つようにと願っております。

代表取締役社長 林 尚道

代表取締役社長 林 尚道