時代を読む

VOL.250 2020年06月号

緊急速報「今は、大恐慌は起こらない?」

私は、4月号の「時代を読む」で、コロナウイルスの影響により、「1929年の世界恐慌以上のことがこれから起きるのではないでしょうか」と皆様にお伝えしましたが、ここ最近の世界各国の経済対策の効果もあり、経済動向の潮目に変化がありましたので、今回は緊急速報としてお伝えします。

1929年の世界恐慌当時と現在において異なる状況があります。それは、政策の違いです。1933年はニューディール政策という経済対策が実施されましたが、現在は米・欧・日と世界各国が同時にコロナウイルス対策として100兆円規模の経済対策を行っているということです。その影響もあり、株価は一時的には下落しましたが、依然として高値で推移し、今後もこの水準を維持するものと思います。私は、正直日本がここまでの経済対策を行うとは思っていませんでしたが、やはり世界が同時に動いているなかで右に倣えに沿った日本の流れだと思います。またコロナウィルスの第2波、第3波が来たとしても、コロナウイルスが終息するまで、もしくはワクチンが開発されるまで、各国ともに経済対策を行い市場に資金を投入し続けるほか無いと思いますので、とりあえず今は、大恐慌が起きないだろうと、考えています。

但し、あくまでも時期が先延ばしになっただけです。ホテルや観光、飲食関係がすぐに良くなることはありませんし、バブルもいつかははじけます。各国は経済対策に使ったお金の回収を税制的な側面から考えるでしょう。また個人でも法人でも金融機関から借りたお金はいずれ返さなければならないので、将来的には不良債権化という金融機関への影響含め、いろいろな形で弊害が出てくると思います。そう考えると、やはり最終的には沢山の問題が起こると思います。

これまでの政府のコロナウイルス対策を通して、様々な場面において日本の仕組みというか制度が浮き彫りになったと思います。「令和」という新しい時代を迎えて、日本という国が変わるときが来たのではないでしょうか。私は、今回のコロナウイルスをきっかけに、日本という国に、適切な言い方かどうかはわかりませんが、「純日本産」というものにこだわった時代がくることを望んでいます。日本は、おもてなしといった何事にもきめ細やかな対応ができる国であり、車や機械のような産業技術力もある国です。また産業技術だけでなく、米、肉、野菜、酒といった素晴らしい食料を提供することもできます。そうした素晴らしいものがあることに我々も気付いて、そして世界に発信し、「純日本産」が世界の中で注目を浴びる時代が来ればと思っています。

今回の「時代を読む」が、皆様のお役に立つようにと願っております。

代表取締役社長 林 尚道

代表取締役社長 林 尚道