時代を読む

VOL.253 2020年09月号

今が大事!!

今回の「時代を読む」は、世の中が大きく動こうとする時においてこそ、「今が大事」ということをお話します。私は、数か月前から日経平均が24,000円を超えてくることがあれば資産バブルが起きる可能性があるとお話してきました。但し、現実的には戦後最大と言われる程に景気は悪化しています。日々発表される上場会社の決算を見ても減益や赤字決算が多く、今後さらに増えていくと予測されます。

当社は、2年間をかけ借入金の長期化、全社コストの見直し、人員の適正配置、長期安定収益確保のための業態転換と準備を行ってきました。そして今、「量から質」への転換を図りつつあります。収益性が低い現場の改善もしくは撤退、収益性が低い事業の見直し等の整理を行い、確実に安定して利益を上げられる体制に移行しています。そのおかげで、現状は順調に推移していると思っていますが、先々のことはわかりません。

日本の経済規模は確実に縮小しており、この先も中小企業に限らず倒産やリストラが増えていくと思います。また財政政策の一環として融資された資金の回収が難しくなれば、金融機関も厳しい状況に追い込まれる可能性が高いでしょう。近い将来、そうなる可能性が高いため、やはり今は気を緩められない状況です。私が一番心配していることは、少し良くなったからと言って、ここで安心しないことです。この環境下では、会社であれば世の中に必要とされる商品・サービスを提供する、社員であれば会社にとって必要なスキル・能力を身に着けて必要とされる人材へと変わろうとしていく姿勢が重要だと考えます。

新型コロナウィルス感染症対策によりテレワークが推奨されることで、人と接する機会が減り、社内外のコミュニケーションも希薄化し、今までの常識とは全く異なる時代がやってくると思います。ただ、私はその後は、よりよい社会が訪れるのではないかと思っています。今まで不自然だったものが、全部自然に回帰するようになると考えているのです。社会も会社も個人も全てがまともな状態に戻るでしょう。私は、今の世の中はおかしなことが多くなっていると感じており、こうした予想をしているのです。

また、私の生き方そのものでもありますが、「人生を楽しむ」ことも大事になってくると思います。スウェーデンの見習うべき10の習慣にもあるように、ちょっとした休憩で家族や友人とお茶を飲んでお菓子を食べることの幸せや自然に触れ合うことの幸せ、そういった方向に進んでいくのではないかと思います。

しかし、このままでそのような世の中になることは望めません。不自然に感じられることが多い今の状態が継続することは難しく、必ず大きな変革が起きるでしょう。世の中が良い方向に向かおうとする時、極端に言えば明治維新や第2次大戦後に起こったような大変革が起きるのではないかと思います。だからこそ、一生懸命にそのような時代の変化に対応して生き残るために今の1つ1つを大事に丁寧に整理して、気を抜くことなく準備に準備を重ねて、来るべき将来に備えなければなりません。その先には本当に素晴らしい未来が待っていることでしょう。

今回の「時代を読む」が、皆様のお役に立つようにと願っております。

代表取締役社長 林 尚道

代表取締役社長 林 尚道