時代を読む

VOL.265  2021年 9月号

未来の日本的理想企業

今回の「時代を読む」は、私が考える「未来の日本的理想企業」というテーマでお話しします。これは、当社、エリアリンクが目指している企業像となります。

その目指すべき企業像には、まず少人数経営があります。少ない社員数で効率的に働く環境を整え、社員一人一人の顔が見えるだけでなく、その家族のことまで考えて経営する企業です。当社はそのための施策として、評価会議を年2回実行しています。その過程において1人1人と丁寧に面談を行い、細かくフィードバックしています。また、社員が効率的に働き結果を出すために、当社の仕事術を体現するツールである「エリアリンクマスター」また、会社の理念を浸透させるための「エリアリンク教本」といった仕組みを創ったことで、社員の能力が1.5倍から2倍に引き上がったのではないかと思います。さらには、従業員が200名にも満たない規模であるにも関わらず研修所兼保養所が熱海と軽井沢に2か所あり、研修所としての役割に加えて社員の家族の憩いの場としても活用されています。研修所としては、社員が泊り込みで研修を行い、社員同士が本音で会話することで「人」としてだけでなく「仲間」としてのコミュニケーション向上に大いに役立っています。

私は、会社の規模が倍になったからといって、社員数が倍になるような経営は目指していません。社員の良いところも悪いところも見える位の規模感で、個々の力を最大限発揮することができ、そして不足する分をチームワークでカバーしていく、そのような信頼関係を前提にした会社が先々きっと必要になります。このような考え方が、日本人の気質にも合うと思いますし、日本人の良さである真面目さを最大限に生かせる思考であると考えます。真面目さとは、単に9時~18時まで働くということではなく、人間的な優しさや温かさといった気質に加え自由とやりがいがあり、常に自身の成長を実感できること、その結果会社の利益にも繋がること。そして様々な形で還元できる仕組みを作ることだと思います。

おかげさまで当社も設立して25年程経過しましたが、時代の変化に応じて積極的にIT化の導入による自由な働き方を実現したこと等により、社員は20年前より10年前、10年前より現在の方が会社はすごく良くなっている、と皆言ってくれます。この先も様々な時代の変革があり、厳しい時代が来ることもあるでしょう。その中で強い企業として100年200年と成長していくには、日本的な良さを生かした会社が大事になります。従業員が、「本当にこの会社で働けて良かった」「この会社だから成長できた」「この会社で働けたので素晴らしい人生になった」と心底思える会社を創り上げ、皆さんの参考になる経営を目指したいと思います。

今回の「時代を読む」が、皆様のお役に立つようにと願っております。

代表取締役社長 林 尚道

代表取締役社長 林 尚道