株価が3万超ならバブル - エリアリンク株式会社

林尚道の
「時代を読む」

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VOL.278  2022年 10月号

株価が3万超ならバブル

今回の「時代を読む」は、以前から何度かお話ししている「バブル」について、「株価が3万超ならバブル」というテーマでお話します。

私は「バブル」兆候の一つの目安は株価であり、株価が3万円を超えてきたらバブルが起こると考えています。世界の資金の流れを考えた場合、最近の為替相場が円安基調であり、さらに日本において低金利政策が敷かれていることを考慮しても、不動産の投資利回り等の要因や企業の経営環境を考慮するとやはり世界の資金は日本に向かってくると考えることが自然です。

但し、「バブル」は必ず崩壊します。私は、2~3年位で崩壊すると読んでいますが、この崩壊は日本の次への成長の糧になると思います。「バブル」の崩壊により機能不全に陥った組織や規制など、さまざまなモノが崩れ、全てがあるべき正しい姿に向かって社会全体が動き始めていくでしょう。この20~30年間、デフレ経済のなか給料も上がらず、物価も上がらなかった現状から動き始めるのです。もちろん過去のバブル崩壊やリーマンショックのような刺激的なことを経験することになるでしょうが、中長期的な視点から私たちにとって良いことだと思います。

前にもお話した通り、氷河期に恐竜が滅びて哺乳類が生き残った理由は、環境に適応するだけの順応性があったからです。会社の在り方も似ています。当社は厳しい環境に備えるため、むやみに人員の拡充を行わず少人数経営を徹底し、ストレージ事業を中心としたストックビジネスによるCFの改善と財務基盤の安定化を図ったことでそのような時代でも生き延びられる構造となりました。

私は経済学者ではありませんので、将来を予測することはなかなか難しいのですが、「バブル崩壊」の兆しがあるときは、時代が大きく変わるときだと考えています。そのような時であっても全てを受け入れる体制を作り準備しておくことが肝要です。加えて、企業は世の中のお役にたつために存在する、ということを念頭において経営することです。当社であれば、ストレージを提供する会社として、整理収納を通して世の中の発展に貢献していくといった考えがあります。これから先、天変地異も含めて何が起こったとしてもそのような信念や軸となる理念を持っていることで、社会に必要とされ生き残ることができます。シンプルに言うとこの先は世の中に必要とされるモノだけが生き残ることができると考えています。

今回の「時代を読む」が、皆様のお役に立つようにと願っております。

代表取締役会長 林 尚道

代表取締役社長 林 尚道