2023年大変化のスタート - エリアリンク株式会社

林尚道の
「時代を読む」

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VOL.281  2023年 1月号

2023年大変化のスタート

今回の「時代を読む」は、新年を迎えることもあり「2023年大変化のスタート」というテーマでお話します。私は、近い将来においてバブルの到来か、もしかしたら恐慌までいかないにしても厳しい時代が来る、つまり大きな時代の変化が起きると考えています。

実際に不動産市場では在庫水準がかなり高くなっています。またコロナの経済対策として緊急融資制度等により借金への依存体質になってしまった中小企業や個人の方も多いのではないでしょうか?コロナ前の活況に戻ったとしても、この借入金を返済していくのは容易なことではないと思います。

日本の平均年収は世界と比較してかなり安くなってしまいました。収入が少なく物価も安いという状態が続いているのは世界を見渡してみても日本だけだと思います。但し、このような状態がずっと続くわけはありません。今は日本が大きく変わる時だと思いますし、変わらないと、この先大変なことになると危惧しています。前回の「時代を読む」において「後進国」の話をしましたが、大きな変化の時代が来ると思います。私はバブルがしばらく続いたあとに厳しい時代が訪れると予測しています。物価・給料・金利・為替等、膠着していたモノが一気に動き出すことで、いろいろなことが見直される時が来ると思っているのです。

歴史を振り返っても日本の大きな変化は、明治維新と第二次世界大戦の後でした。これと同じくらいの変化が起きると予測しています。このままの経済状態では日本はどんどん借金が増え、日本経済を企業に見立てると、あとは倒産するしかない、つまり日本がデフォルトするようなことも起き得ると思っています。一方で、その規模の変化が起きたその時、日本という国はさらに良い国に生まれ変わるのではないかとも考えています。

時代というのは、景気と同じようにずっと悪い状態が続くことはありません。良い時も悪い時もあるんです。今のバランスが崩れたときが変化のきっかけだと思います。私は逆に、これから起きる逆境を乗り越えたときに迎える日本の未来に期待しています。

私は、リーマンショック時に、上場不動産関連会社が30数社倒産したことが、今でも忘れられません。これから先は、それ以上のことが起きる、というくらいのことを予測して、皆さんには準備していただきたいと思います。ただ何度もお伝えしますが、それを乗り越えた先には素晴らしい未来が待っていると思います。日本人の勤勉さ、きめ細やかさ等、日本人の良さがもっと世界のお役にたち日本人の力が発揮できる時代を迎えるため、そして日本の未来を創るためにこれから起きる変化を楽しみにしています。

今回の「時代を読む」が、皆様のお役に立つようにと願っております。

代表取締役会長 林 尚道

代表取締役社長 林 尚道