日本の未来!! - エリアリンク株式会社

林尚道の
「時代を読む」

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VOL.288  2023年 8月号

日本の未来!!

今回は、日本の未来についてお話をしたいと思います。
残念なことですが、この国の環境はこの先大変厳しくなるだろうと多くの人は思っているのではないでしょうか。理由は複合的ですが、その中でも最も影響が大きいものが、長く続いたデフレです。この結果、日本は世界経済から大きく遅れ、取り残されました。とはいえ、私は日本の未来を不安に思ってはいるわけではありません。最近も何度かお話をさせて頂きましたが、近く起きると予想しているバブル崩壊が、この30年の遅れを巻き返すきっかけとなり、その結果、日本が世界の標準に近づくのではないかと思っています。

先進国においては、一部の都市に人も不動産も集中する傾向が強まっています。集中する都市の不動産は、一般の方には購入できない金額にまで上がっています。日本も同様で、東京・大阪・福岡、そして札幌あたりに人口と不動産が集中しており、今後もこの傾向は変わることはないでしょう。こういった地域の不動産の価格はさらに上がると思っています。私は、バブルが崩壊すると、わが国も世界の標準的な経済状況に近くなると考えているのですが、その理由はここにあります。バブル崩壊に影響を受けない富裕層の集まる大都市圏と、地方の不動産の価格差は大きくなり、多くの諸外国がそうであるように貧富の差は激しく極端になっていくことでしょう。これは厳しい変化です。

さらに、人口減少は確実であることから移民の受け入れも避けては通れません。日本人の気質として変化を好まないものがあるとしても、この点は、移民政策を成功させている国を参考にすることで乗り越えることができるでしょう。タイやニュージーランドでは、一定額の資産がある移民だけが永住権がとれるよう法整備されています。裕福な人たちが移民というかたちで日本に永住してくれる仕組みを取り入れて、この人達の富と力をうまく利用すれば、より良いかたちで日本を発展させることができます。

これから様々な変化が起こる可能性があります。私はそういったことを乗り越えて、次は東洋の時代が来ると思っています。世界は800年周期で流れが変わるそうです。今までは西洋の時代でした。この混沌を抜けた次の800年は、東洋の時代となり、その時に日本は活況を呈していくのではないかと考えています。

わが国は素晴らしい国です。食事や観光などを見ても、四季おりおりに楽しみがあります。また、世界に例がないほど几帳面で時間にも正確な国民性です。こういった点が世界から改めて注目されたその結果、国は発展すると私は思っています。これが私の思う日本の未来です。
日本は本当に素晴らしい国だと、国民が改めて理解することも大切です。自分の国を好きになること、そうであってこそ、良い国を作ることができます。

私の思い描く未来の日本がいつ到来するのかは分かりませんが、これからわが国が本来有している魅力が見直され、より良い未来が作られることになるとと思います。

今回の「時代を読む」が、皆様のお役に立つようにと願っております。

代表取締役会長 林 尚道

代表取締役社長 林 尚道