エリアリンクの未来 - エリアリンク株式会社

林尚道の
「時代を読む」

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VOL.289  2023年 9月号

エリアリンクの未来

今回はエリアリンクの未来というテーマでお話します。
今年、私は会長になり、そして70歳を迎えました。最近では、現場の課題解決に奔走するというよりは、これからの会社の主役となる社員たちをサポートするため、エリアリンクの未来の設計図を描いています。
今のイメージは30年以内に売上4,000億円、利益1,000億円に到達する、というものです。その時の社員の人数や経営形態も具体的に考えています。
これまでもお話してきた通り、世界の市場やさまざまな業界と比較しても、ストレージというビジネスはまだまだ成長の余地がある、大変すばらしいビジネスです。自分たちで、業界を大きくしていくことができ、その過程を体験できる稀有なビジネスとも言えます。そのストレージビジネスにおいて、当社は二十数年かけ多くのノウハウを構築してきました。わたしたちも、視野を広げ絶えず研究すれば、流通やアパレル業界で日本の企業が世界規模で活躍しているように、グローバルスケールで他社や人々に影響を与える企業へ発展出来ると考え、冒頭の設計図イメージを描いています。もちろん、足元では6年後の20万室の出店達成も重要ですが、これは既に私の中では現実の範囲です。
当然、ただがむしゃらに頑張れば成せるとは思っていません。ITの活用をはじめとする無駄のない仕組みづくりは当然のこと、前提としてお客様に本当に必要とされる会社でなければなりません。わたしたち自身がストレージの知識をより一層深め、お客様に本当の意味でご満足いただける商品を提供する必要があり、そのために社員の考え方も変えていかなければなりません。やるべきことは沢山ありますが、われわれが、教育制度、ビジネスシステム、そして世の中の変化に対する柔軟性という3つの要素を持つことで、十分可能だと思っています。

話は変わりますが、しばしば「尊敬する人は誰ですか」と聞かれる機会があります。私は、人はそれぞれ優れているところが異なると考えており、色々な方のそれぞれの良いところを取り入れて人生に活かしてきました。そういったことから、誰か1人素晴らしいと思う人を挙げてください、と言われるといないと答えざるを得ません。これは「会社」を対象としたときも同じだと思っています。お客様から求められている会社の良いところ、いわば成功事例を学び、当社にあった形にして取り入れ、それを繰り返した結果が今のエリアリンクです。これからも決して驕ることなく、絶えず世界をみて、他社を研究して「素晴らしい」ものを学び活用し、成功したらそれを世に拡げる、この繰り返しにより世の中に類をみない、冒頭の設計図を叶える会社になると思っています。
世の中、お客様、そして社員にとって素晴らしい会社を、当社のいまの社長を含めた若い方たちの頑張りで実現し、世界に冠たる企業になってもらいたいと思っています。そして、当社のやり方を踏襲した日本の他の会社がどんどん世界に出ていく、そんな未来を楽しみにしています。
今回の「時代を読む」が、皆様のお役に立つようにと願っております。

代表取締役会長 林 尚道

代表取締役社長 林 尚道