人を育てる!! - エリアリンク株式会社

林尚道の
「時代を読む」

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VOL.292  2023年 12月号

人を育てる!!

今回は人を育てるということについてお話したいと思っております。
この「時代を読む」でも何度か触れましたが、当社では、正社員はエリアリンクマスターという仕事術を使って日々業務に取り組んでいます。この仕事術は私が若く非常に多忙であったとき、どうすれば効率よく成果をあげる仕事が行えるか試行錯誤をした結果生まれたものです。誰でも実践できるように体系化し、今から約10年前に社員へ教え始めました。当時より正社員の数は減りましたが、業績は右肩上がりで、その背景には正社員1人1人の生産性を高める取り組みとしてエリアリンクマスターの浸透が挙げられます。

エリアリンクマスターは簡単にいうと、「明日という日をどのように過ごすか」を毎日自分で組み立てる仕組みです。人は、管理されるのは嫌だといいつつも、結果的に管理されることを受け入れている人が多くいるように思います。そのほうが楽だからでしょう。
日本は、世界的にみても非常に効率が悪い働き方をしていると言われています。決められた時間、机に向かうことが仕事になっており、目的や成果・効果に照準が当たっていないと私も様々な方を見て感じていました。なんとなく仕事をしている人が多いと思っており、そのような働き方をしていたら、人として成長できませんし、仕事においても成果は上げられません。エリアリンクマスターはそういった「何となく生きる」とか「安きに流れる」といういわば人間の本質を否定し、目的を常に意識させ正しい努力を継続させる仕組みです。実施した社員は、結果に繋がり、成長を実感でき、それが継続の活力になります。

また、人を育てる上で、こういった仕組み同様に重要なことは、舞台に上げスポットライトをあてるということです。当社ではキックオフで様々な表彰をしていますが、舞台に立った社員は皆見違えるようになります。自分は「出来る」と思えると、その人の心に火が付くようです。エリアリンクマスターという仕組みで結果を出すため、努力の習慣を身に着けた社員が、きちんと成果を上げ舞台に上がることで、好循環が生まれていると感じます。

こうしたことから、説教のような物言いで「何をやっているのだ」と出来ていないことを指摘するより、自分で自分を管理する方法を身に着けられるよう教えることが、当人にとって一番良いことだと思うようになりました。教えるには、まず経営者が、責任者が、自分で自分の管理が出来るようにならなければなりません。人の上に立つ立場の人間が、誰よりも努力し、それを継続する、そうでなければ人にやらせられません。「うちの社員はダメだ」と嘆く経営者がいますが、それは社員がダメなのではなく自分がダメなのです。やはり自分に厳しくできる人が、人を喜ばせることができる、良い会社、さらには良い家庭もつくれるのではないかと私は思います。
今回の時代を読むが皆さまのお役に立てば幸いです。

代表取締役会長 林 尚道

代表取締役社長 林 尚道