人材不足 - エリアリンク株式会社

林尚道の
「時代を読む」

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VOL.296  2024年 4月号

人材不足

今回は人材不足というテーマでお話できればと思います。
いま、人が採れないという話をよく聞くようになりました。私は経営者として世の中の流れを読むということを絶えず行うようにしていますが、2~3年ほど前に、コロナ禍明けに一層の人材不足になり優秀な人の給与を高く出来ていない企業は採用に苦戦すると考え、社員の給与を高くしました。そうでないと新規採用に苦戦するだけでなく、現在雇用している優秀な社員もやめてしまうと考えたからです。
これが出来た背景には、社内の優秀な人の給与を1.5倍にするにはどうしたら良いか、関連して、いまの人員の半分で同じ成果を上げるためにはどうしたら良いかを常に考え、少人数経営の方針のもと準備をしていたということがあります。

少人数経営を成立させるためには、1人1人の社員が業務や部下、外部パートナーをマネジメント出来ることが大事です。社内では、マネジメントとは何か、それが出来るというのはどういうことかについて、リストへの落とし込みを始めています。書籍から引用したものではなく、わたしが今まで指導の際に伝えてきた言葉を集約したものです。『無駄な仕事、目的にそぐわない仕事を無くしているか』『次に自分のポジションを担える人材を発掘・育成出来ているか』など19個の項目から成ります。これを役員・マネージャー層にしっかり落とし込むことで、私がいなくなっても少人数経営が維持・進化していけるよう準備をしていきます。

経営層のマネジメントという視点でいうと、経営者が現場を理解していないケースが多いように思います。人材の話でいえば、現場から人が足りなくて困っていると言われ、言われるがまま採用するといったことが横行していないでしょうか。この場合、採用に至っても現場の本質的な問題が改善されない場合があります。たいていの場合、現場が疲弊している背景には、現場において問題の根本解決を怠っていたり、目的を考えず無駄な作業をやっているといったことが多々あると思います。そういった問題は、人を増やしたことでは解決できません。
当社では一時期、人員が減っても単純に穴埋め採用をすることはしませんでした。そのため、7年前より正社員の数が40名程度少なくなりましたが、業務効率は逆に向上しています。

ヨーロッパでは昼休みは30分、15時に仕事を終えて、16時には家にいるのがメジャーという国もあるそうです。働き方に関する日本の考え方は極めて特殊で、尚且つ非常に無駄が多いと思います。無駄をそぎ落としていかないと、優秀な人の給料を高くすることはできません。熊本で海外の大手企業が進出し、人材がそちらに流入しているというニュースもあり、優秀な人材を取り合う相手は国内だけでなく世界に広がっています。経営者としてそういった危機感を常にもち、今後も世の中に対する読みを深めてまいりたいと思います。
今回の時代を読むが皆さまのお役に立ちましたら幸いです。

代表取締役会長 林 尚道

代表取締役社長 林 尚道