時代を読む 大切さ - エリアリンク株式会社

林尚道の
「時代を読む」

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VOL.298  2024年 6月号

時代を読む 大切さ

今回は「時代を読む」大切さについてお話できればと思います。
この「時代を読む」をスタートして約20数年が経過しました。振り返ると、経営者として、時代を読むことの大切さを改めて感じます。

コロナが発生するさらに前、もう8年ほど前のことですが、勤務場所を自宅とする完全在宅型の短時間パート社員というポジションの求人をはじめました。はじめた当時、育児を中心としたご家庭の事情で、フルタイムでは働けない、しかし優秀な方々から多くの応募が集まりました。その後も65歳以上の方だからこそご活躍できるポジションをつくり積極採用したり、全体の給与額を底上げしたり、様々な手をうってきました。どれも将来の採用において売り手市場が進み、いままでと同じやり方では優秀な人材を雇用できなくなるのではないか、と先を読んで行ったことでした。

最近の時代を読むでも繰り返し述べていますが、今後日本の社会は徐々に世界標準に近づき、物価もあがっていくでしょう。そういった世情の中で、数年前や現在とは比較にならないほど、優秀な人材を確保することが困難になっていきます。遅かれ早かれ物価が上がり、それに伴い給与も上がるということが起こると読んで行った施策です。高い給与を提示できなければ採用に苦戦し、社員の給与額を引き上げられない会社からは優秀な人材から去っていくという時代がきます。これを予想し、先に述べたような施策を早くから様々に行ってきました。

わたしは日頃から世界や日本の各地を巡り、その土地の人々や、不動産をはじめとする様々な情報収集を行い、国内社会や経済といった単位ではなく時代そのものを読むように心がけてきました。大局を読み、その中で日本の経済はどうなっていくのかといった視点がないと、読み誤ったり、手を打っても効果が薄くなってしまいます。当社も厳しい状況に全く直面しないで済んでいたか、と言われればそうではありませんが、追いつめられる前に手を打つことで、クリティカルな影響を受けずに済んだというケースの方が多かったといえるでしょう。世の中には、あまり時代を読まず、非常に厳しい状況になってから手を打つという例が多いように思います。
経営者は誰よりも勉強して、時代がどうなっていくのかを常に問いかけ、予測し、対応を考えるべきだと思っており、今日も自ら実践しています。

私はかねてより、エリアリンクという会社を世界に類のない会社にしたいと考えています。以前にもお伝えしましたが、それは少人数経営で驚くほど生産性と給与が高く、社員が健康であり、そのご家族もふくめて幸せになるという会社です。
ただ、やはりこういったことは効率のよい経営をしないとなかなか実現できません。加えて、社員の生活と社員の命を守るということを真剣に考え、真剣に時代を読むことをせざるを得ません。
エリアリンクを日本の未来に輝くような会社にして、皆さんがぜひ参考にしたいと思う会社になれば良いと思っています。
今回の時代を読むが皆さまのお役に立ちましたら幸いです。

代表取締役会長 林 尚道

代表取締役社長 林 尚道