VOL.300 2024年 8月号
今回は、SDGsへの取り組みについてお話したいと思います。
他国と比較して、日本は人口1人あたりのゴミ排出量も多く、またリサイクル率も低い国です。ゴミ処理についてはまだまだ問題を抱えています。
普段はあまり意識することはないと思いますが、実は家の中のモノを把握できている人は少なく、家にあるのに同じものを買ってしまった、不安で余分に買ってしまった、結果モノをやむを得ず捨てたり廃棄したといった経験がある人が多いのではないでしょうか。
その問題の解決に整理整頓は大きく寄与しますが、住宅の狭小化も進む中、整理してもモノが置ききれないというケースもあると思います。そんな時にトランクルームで家の外に収納スペースを持つ選択をしていただくと、むやみにモノを捨てずに済みます。このような点から、間接的ではありますがストレージ事業の発展はモノを大切にする文化をつくっていくという点でSDGsを実現・国内のゴミの課題解決の一助を担える可能性があるのではないかと考えるようになりました。
当社のSDGsの具体的な取り組みとしては、空き家や空きビル問題解決への貢献をはじめ、物件開発・運営においては照明や空調の制御、さらに、一棟型の物件建設時に一部躯体を木造施工しCO2の低減をはかっており、会社全体ではコンテナ・建物の100年活用プロジェクトの推進やオフィス内の紙廃棄物削減にも積極的に取り組んでいます。
当社の正社員は私を筆頭に、みな整理収納アドバイザー2級を取得しており、整理収納を学んでいます。この学習を通じて、いかに自分が無駄な買い物をし、モノを大事にしていなかったかを痛感しました。
私たちは、トランクルーム事業の発展で、モノを大切にする文化をつくっていき、さらには日本のゴミ問題にも貢献できるという可能性に期待をもって取り組んでいきたいと思っています。
もう一つの取り組みは、当社が実施する「エリアリンクマスター」という仕事術を世の中にひろめていくことです。これもSDGsといえるのではないかと考えています。再三お話しているように、今後、給与を高くできない会社から、良い人材が去っていくことは避けられません。一部の大手企業をのぞき、高い給与を実現するためには、社員個人の能力を最大限引き上げ、少人数経営を行うこと、わたしはこれが最適解だとおもっています。そして、個人の能力に関しては、社員の自助努力に任せるのではなく、誰でも等しく、能力開発ができる仕組みを運用することが、望ましいと考えています。エリアリンクマスターはこれを実現する仕事術であり、当社はこれを実際に実行し、効果を実証しています。私は、皆さんにぜひこのやり方をおすすめしたいと考えています。
少し唐突なお話になりましたが、これからはSDGsへの取り組みなくしては、企業は成り立たないと思います。誰もが自分の能力を最大限発揮させ、地球を大切にしていかないと、いくら経済を発展させても、地球とともに人類が滅んでしまいます。私たちは、真剣にSDGsの実現にまい進していきたいと思っています。
今回の時代を読むが皆さまのお役に立ちましたら幸いです。