VOL.301 2024年 9月号
今回は、エリアリンクはマネジメント会社であるというお話をしたいと思います。
この先、高い給与を社員に提供できない会社は生き残れないこと、そのためには少人数経営がポイントであること、その実現には社内・社外に限らず人を含めた資源を効率よく動かす能力が必要になることは、この時代を読むでも何度か触れてきました。
折に触れてこのような話をする背景の一つには、日本社会への憂いがあります。結果ではなく、ただ指示することが仕事の目的になってしまっているマネージャー層、そして、一般社員も時間で働くことが当たり前になってしまっているという話をよく耳にします。
私には、経済的にも大きな変革を迎えようとしているこのタイミングで、日本の社会、会社づくりのトレンドも大きく変わるべきだと思っており、当社がその先陣でありたいという想いがあります。
単純な業務管理ではなく、メンバーや協力会社の方々に、いかに効率よく結果を出していただくかを考え提案し実行する、これを当社ではクリエイティブマネジメントと呼称し、わたし自ら社員に指導をしています。これから先、仕事の課題に対して人員を増やすことで解決するのではなく、頭を使って体制を変えることなく解決できる社員が増えれば、当社はいまの日本で例を見ない、マネジメント会社になれるでしょう。
クリエイティブマネジメントが出来るようになれば、部下メンバーが目の前にいる必要はなく、働く場所や時間に融通がきく働き方が実現できます。それは社員の人生を豊かにすることにもつながるでしょう。もちろん、課題やアイデアの源泉は現場にありますので現場から離れすぎないようにする仕組みは必須です。月2回、タイミングを決めて現場の課題を見つける日にする、といったようなことを今は考えています。
少し極端に聞こえるかもしれませんが、現在の組織の一部を積極的に分社化し、本社には前述のマネジメントが出来る人財を中心に数十名だけ配置する、といったようなこともゆくゆくは考えたいと思っています。
「将来的に業績はこのように上がります」ということを、社内でも対外的にも話しています。このために、社員数を増やしますということではなく、「社員数を増やさず業績を上げる会社にします」というくらいの考え方をしないと、この構想は達成できない、そういう想いと危機感をもってお話しています。
私たちは働き方や収入の面で、周囲から憧れられる会社にしていきたい、エリアリンクという会社はそういう会社であるべきだと思い、今日も研鑽を続けている次第です。今回の時代を読むが皆さまのお役に立ちましたら幸いです。