VOL.305 2025年 1月号
今回は、成功する為の10の習慣、というテーマでお話ししたいと思います。私は若い時から、毎日決まった時間に起き、仕事の準備やトイレ掃除、トレーニングに取り組んできました。旅行先でもそのルーティンは変わることなく、年齢を重ねるにつれてストレッチや散歩といった新しい要素が加わることはあっても、続けることをやめることはありませんでした。その結果、現在もそのルーティンを維持しています。今回、私が実践している10の習慣をまとめてみました。
・前もって自分の予定をたてる
・努力を継続する
・なんでもやり遂げる
・時間を守る
・早起き
・根気を養う
・自分の行動規範(モノサシ)をもつ
・会う人すべてから何かを学ぶ
・感情を抑える
・健全な判断をする
努力を継続することとやり遂げることを気を付けているため、習慣化できていると感じます。続けてこそ、初めて習慣となるのです。
これまでの自分を振り返ると、小さなことでも毎日続けてきた積み重ねが、人として大きく成長する原動力となり、若いころの自分では想像もつかなかった自分になったのだと感じています。従業員にも「継続は単なる力以上の効果をもたらすものだ。継続は奇跡を生み出すのだ」と自分の実体験から地道に続けることの大切さを事あるごとに伝えてきました。
このような私の考えが正しかったのだ、と確信を得る出来事が最近ありました。知人から『成功者がしている100の習慣』という書籍を読んだら、その内容は林さんそのものだった、と言われました。自分でもその書籍を読みましたが、その方の指摘は、まさにその通りと心から感じました。
毎日色々なことを習慣となるまで継続するということは、口で言うほど簡単ではありません。そのため、1つ1つが無理なく続けられるような小さなことにするのも、大切なポイントだと思います。小さなことなので、最初は継続の効果が見えにくいかもしれませんが、ほんの少しでも毎日良くなろうと思い行動をしていれば、その積み重ねで奇跡といえるような大成果が得られます。
『ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣』という書籍で読んだ事例を紹介します。100年近く成績が振るっていなかったイギリスの自転車競技は、2008年の北京オリンピックから急激に躍進しました。この躍進の裏には、当時の監督が自転車に関する要素を細かく分解し、それぞれを1%ずつ改善していくという指導方針があったそうです。サドルの座りやすさ、タイヤの滑りといった小さな項目すべてで1%ずつ改善すれば素晴らしい効果につながるのではと考え、実際結果につながったという話でした。
周囲を見渡すと習慣をつくるのが苦手な人が多いように思います。些細なことだと馬鹿にせず、自分の続けられそうな小さなことから継続し習慣化することにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。全くやらないよりは0.1%でも毎日重ねていけば、きっと5年後、10年後、思ってもみない成果を手に入れることができます。
今回の時代を読むが、皆さまのお役に立ちましたら幸いです。