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時代を読む

皆様のお役に立てればと思い、「時代を読む」として、情報を記載し、ご縁のあった方々にお送りしております。

様々な時代の波をおかげさまでなんとか乗り越えてきた私の感性で、思いつくまま話をします。

何か一つでも新たな発見となれば幸いです。

エリアリンク株式会社 代表取締役 林 尚道

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VOL.210 2017年6月号

VOL.210 2017年6月号

5月初旬にフランクフルト、ザルツブルグ、ウィーン、プラハとヨーロッパの各地を巡ってきました。アメリカとはまた違った意味で「温故知新」という言葉の通り、古い街並みや文化、習慣を大切にしている一方で、数十年前には考えられないような新しいテクノロジーと共にある現代的な生活を送る様子を見て、改めて気づいた点をお伝えしたいと思います。
  最近、チラシなどの紙の媒体を扱う広告関係の経営者の方が「時代の変化に対して手を打つのが遅れた」と話していたのが印象に残っています。その背景には「こんなにも世の中が早く変わるとは思わなかった」という感覚があるのだと思います。私もたまに電車に乗るとスマートフォンを触っている乗客の多さに驚かされますし、思い返せば、携帯電話が最先端の技術であった1980年代は肩に担げるほど大きかったのに、今では片手に収まるサイズにまで小さくなり、性能もどんどん良くなっていることに改めて気づき、時代の変化の速さには目を見張るものがあると感じています。変化は「倍速」ではなく「10倍速」の早さで起きているのではないでしょうか。また、アメリカのGoogle社やAmazon社など時代の先端を走る企業の研究を進めていますが、2社の成長の過程でも、技術の発展、消費者の変化など「あっという間に世の中が変わる」という事例をいくつも見つけることができます。小さい頃に夢中になった鉄腕アトムなど、SFにでてくるようなロボットやテクノロジーも、既にいくつかは実現されていますし、これからも夢のような便利で素晴らしい技術が現実のものとなっていくことでしょう。
 現在、当社では、在宅スタッフの雇用や従業員の在宅勤務など「どこにいても働ける」体制づくりを進めています。今のように都心のオフィスに一斉に出勤して仕事をする社会はもう長くは続かないでしょう。そして、変化が突然訪れるのであれば、企業の規模があまり大きくないうちに、そして従業員も新しい制度や働き方に慣れる時間をきちんと取れるうちに、前倒しで進めておくに越したことはありません。実際に前倒しでスタートしたことで、明確になっていることもあります。それはいくら技術が発展したとしても、対面式のコミュニケーションの場はしっかりと設ける必要があるということです。ロボット・AI化が進展で、ルーティン化された単純労働は人間が請け負う仕事ではなくなるでしょう。人間のやるべき仕事は頭を使うクリエイティブな仕事になっていきます。そうなったとき、人間同士の交流や円滑なコミュニケーションが新しいアイデアを生み出す原動力になります。またロボットやAIをうまく使うことも人間にしかできない仕事だと思います。仕事をマネジメントする力は今後、一層、重要になっていくでしょう。そこで当社でも、社員に対して、外注先やスタッフクラスの人々に、きちんと仕事を遂行してもらえるようマネジメントを行うためのトレーニングを進めています。私には、残念なことに外注先やスタッフに仕事を「丸投げ」することが、人を使うことだと勘違いをしている人が多いように見えます。「丸投げ」では仕事を放棄することに他なりません。どう指示をだし、どうトレースし、仕事を完遂させるか、また改善等の提案をさせるか。ここにもテクニックが必要なのです。
 最近読んだ日経新聞の記事によると、オックスフォード大学の共同研究では、10~20年後の米国で労働人口の47%が、英国では35%が、新しいテクノロジーの進化によって、代替される可能性が高いそうです。日本は現在、人口が減っていく局面にありますし、技術の進歩も目覚ましい時代なので、労働環境だけではなく、様々な変化が起こることは間違いないでしょう。「自分にはもう関係ない」「時代の流れには乗れない」と感じている人もいるかもしれませんが、幸いなことに、今は、本でもインターネットでも、その気になればあらゆる形で情報を得られる時代です。世の中の新しい技術に慣れておくと楽しみもありますし、時代の変化への順応性も高まることでしょう。私もずっとパソコンは使わない生活をしてきましたが、最近はアイパッドを使うようになりました。iPadを活用して世界中どこからでも、秋葉原の本社や社員とも通信をして、仕事ができるようになったことは、エリアリンク流の働き方改革を進める上での大きなヒントになりました。世の中はもっと便利で素晴らしい技術をこれからもたくさん生み出すことでしょう。アンテナを高く張り巡らせ、時代の流れに乗って私自身も進化していきたいと思います。
代表取締役 林 尚道