2026年 7月号
投稿日:2026.06.30 最終更新日:2026.06.29
今回は、私たちが今最も大切にすべき「人の気持ち」と、それを「どのように会社の使命や成果に繋げていくか」というお話をしたいと思います。
前回のテーマでもお話しした通り、当社では「ストレージライフ」という情報誌の取材を通して、お客様の声をお聴きしています。そこで見えてきたのは、当社が提供しているストレージの本当の良さであり、想像以上にお客様が感動してくださっているという確かな手応えです。
これからの世界はAI化やDXが急速に進み、あらゆる物事がどんどん効率化や合理化されていくでしょう。だからこそ、これからの時代は数字や効率だけでは捉えきれない、人間ならではの感情や実感という要素が、かつてないほど重要度を増していくと感じているのです。その気持ちに正面からフォーカスしている取り組みが、まさにこの「ストレージライフ」です。
この取り組みの本質は、形式的なアンケートではなく対面で40分ほどインタビューを行う点にあります。文字だけのアンケートでは、人の本音は決して見えてきません。直接顔を合わせ、じっくりと生の声に耳を傾けることそのものが「お客様のことを自分ごととして考えるための仕組み」です。このように直接お話を聴くことで、サービス改善の素晴らしいアイデアは自然と湧き出てくるものです。それ以上に、自分たちの仕事がこれほど人の役に立っているんだという実感が得られ、社員の大きなやりがいや誇りにも繋がります。
また、私はこの取り組みをストレージ部門だけに留まらず、社内の他の事業や、管理部門へも広げていきたいと考えています。それぞれの部署が、関わる人たちの本音に触れ、且つやりがいを感じる。この地道な実践こそが、お客様や社員、そして社会を豊かにするという当社の使命を果たすことに繋がるのだと思います。
別の視点での話になりますが、経営において極めて重要な「数字」の話を少しさせていただきます。これからの時代、お客様の満足が収益に直結しているという実感が何より大切になります。経営者として一番怖いのは、「とにかく儲かればいいんだ」という利益至上主義に陥ってしまうことです。よく「数字(売上や利益)は後からついてくる」と言われますが、日々目標に向かって最前線で邁進している社員たちが、数字目標に強い意識を向けるのは当然のことです。
伝えたい話を詰め込んでしまい、かえって分かりにくくなったかもしれませんが、この時代にお客様に求められる会社になるには、私は全社でこの「ライフ」の取り組みが必要なのだと考えています。仕組みとして人の気持ちに触れ、相手は何が快か不快か、何に喜怒哀楽するのかを肌感覚として理解する。そして、この『人の気持ちを分かること』は、決して数字と切り離された話ではありません。むしろ、経営において極めて重要な数字を健全に伸ばしていくための土台でもあります。人の気持ちを分かるという血の通った土台があって初めて、日々の目の前の行動が変わり、結果として「数字がついてくる」という理想が現実のものになるのだと思います。
この実践を通じて、全社員で人の心に寄り添い、真に使命を達成する会社を創っていきたいと考えています。
今回の「時代を読む」が、皆様のお役に立ちましたら幸いです。