2026年 8月号
投稿日:2026.07.31 最終更新日:2026.07.30
今回は、「大きく考える」についてお話しします。
私は最近、ある本を読み、「未来を描くスケールはもっと大きくなければならない」と改めて感じました。
現在、当社のストレージ事業は国内シェアの拡大を続けており、一見すれば順調です。しかし、国内で成果を上げることは重要ですが、その成功体験を次の成長へどうつなげるかを考えなければ、本当の発展はありません。もっと大きく考えてこそ、革新的なアイデアを生み出すことができます。その結果、会社の未来を考える中で、本格的に世界に出ていくための戦略を組み、それを実行していく下地作りが重要だと考えました。
「難しい」と諦めてしまうのは簡単です。しかし、「どうすれば実現できるのか」と限界を決めずに考えるからこそ、それを実現するアイデアが湧き上がってくるのだと、私は思います。
私が見てきた海外市場では、まだ効率化やサービス品質の面で改善余地が残っているケースも少なくありません。お客様から問い合わせを受けると、コールセンターを介して、物件に駐在しているスタッフが個別に対応するという、昔からのスタイルが多く残っている印象です。
これに対して当社は、強みであるデータ分析やAIを活用し、無人運営やWEB契約といった効率的な仕組みを追求する一方で、ラックサービスの提供をはじめ、整理収納の知識を活かして最適なトランクルームを提案するなど、日本ならではのきめ細やかなサービスの提供に努めてきました。
これまでも日本の良さについて何度かお話ししてきましたが、私は日本のストレージの強みは、単なる技術力だけではなく、きめ細やかなサービスと気配りにあると考えています。丸亀製麺やドン・キホーテ、ユニクロが世界で活躍しているように、質の高い技術ときめ細やかなサービスを掛け合わせた日本の仕組みは、世界に必要とされているのです。
当社は現在、物件の募集管理から契約までを一括で手掛ける「プロパティマネジメント(PM)」を、パートナー制度やM&Aという形で国内へ展開していますが、次に私が考えているのは、このパートナー制度を海外へ展開することです。現地に大きな拠点を構えるのではなく、日本を拠点にITやAI技術を駆使しながら、世界中の物件やサービスをマネジメントする。言語の壁もこれからの技術発展により必ず乗り越えられます。そして、ストレージにより暮らしが変わる、豊かになることの素晴らしさを伝えることで、世界中のストレージ業界を変えていくことができると信じています。大きな未来を描き、それを実現するために挑戦を続けることが、経営者としての私の使命だと考えています。
今回の「時代を読む」が、皆様のお役に立ちましたら幸いです。