2026年 9月号
投稿日:2026.08.31 最終更新日:2026.08.26
今回は、「覚悟の仕組み」についてお話しします。
当社では現在、役員報酬の見直しを進めています。将来会社に入ってくる社員たちが「努力し、責任を担えば、ここまで成長できる」と 大きな夢を持てるようにするには、会社の業績を拡大し、企業価値を高めていくことが大前提です。そのうえで、従業員の給料はもちろんのこと、役員報酬の水準も引き上げていきたいと考えています。 私の構想では、役職を持たない取締役であっても、5年かけて大企業に引けを取らない報酬を実現し、最終的には誰もが大きな夢を手にできる会社にしたいと考えています。ストック型の事業を中心とする当社にとってはたいへん大きな挑戦ですが、それに見合うだけの「覚悟」を持ってもらう仕組みが必要なのです。
今回の覚悟の仕組みは、知識を増やす勉強や人脈づくり、さらには睡眠や生活習慣といった健康面に至るまで、 あらゆる項目で行動計画を立てて点数化します。そして、そのプロセスを半年ごとに検証して評価をしていきます。
世の中には書籍や動画を通して様々な自己啓発のメソッドがあふれていますが、どれも手をつけて本当に実を結ぶか保証はありません。しかし、今回の話に限らず、当社の仕組みは、私自身が試行錯誤を重ねてきた経験をもとにつくっています。だからこそ、行動を継続すれば、必ず何かしらの成長につながると私は信じています。 最初は強制的に感じる人も多いと思いますが、決められた仕組みの中で行動を継続し、少しずつ結果が出てくると、それはやがて自分の力となり手放せない財産になります。
人は放っておいて自然に優秀になれるわけではありません。自分に高いハードルを課し、それを乗り越えようと果敢にチャレンジする人にこそ、力が着実につく仕組みを用意し、その挑戦を後押ししていくことが必要です。根本的なことを言えば、才能のない人はいないと思っています。誰もが持つ才能という芽や種に、継続という水をやり続けることで、やがて大きな木となり実を結ぶのです。得意不得意の差はあっても、資質が高い部分は必ず花開きます。
私自身、突出した才能があったかといえば分かりませんが、ただ一つ言えるのは、「継続性」があったということです。自分が決めたことを手探りで愚直に続けてきたからこそ、今の私があると思っています。
この取り組みの根本には、「死ぬときに良い人生だったと思えるような人生を送れているか」という目的があります。日本一や世界一の会社を目指すことではありません。社員たちが人生を楽しみながら仕事でも成果を上げ、最終的に「良い人生だった」と納得して人生を締めくくることこそが一番大切だと思っています。
ひたすら仕事だけをして人生を終えるのではなく、人生を楽しみながら成果を出し、自分自身の力を高めていく。社員一人ひとりが、最後に「自分の人生は良かった」と思える。そのための土台をつくることこそが、私の考える「覚悟の仕組み」なのです。
今回の「時代を読む」が、皆様のお役に立ちましたら幸いです。